【マンガ・科学解体新書】「ほかの宇宙からやってきた」はファンタジーではない⁉

理論物理学者が解き明かす宇宙の真の姿

上田 彩子の「マンガ・科学解体新書」 お待たせしました! 第2回

科学を少しでも身近に感じて欲しい、という趣旨で始まったこの企画。漫画家で、心理学を研究する大学准教授でもある上田彩子さんが、得意の"漫画"を包丁に、科学新書「ブルーバックス」という肴を捌きつつ、時にはその著者も巻き込んで、おいしいところを厳選、お届けします!

今回は、「マルチバース」についてです。最近では、映画やドラマ、小説などの舞台にもなっていて、もはや定番の設定にもなってきました。でも、「前回、倒されたはずのヒーローが、別の宇宙からやってきたもう一人のヒーロー復活!」なんて都合よすぎ? マルチバースって、本当に科学的に正しい理論なの? なんて思っている人もいるのではないでしょうか?

『なぜ宇宙は存在するのか』の著者である野村 泰紀さんに、マルチバースについて聞いてみます。

野村泰紀(のむら・やすのり)

カリフォルニア大学バークレー校教授・バークレー理論物理学センター長

【写真】野村泰紀

1974年生まれ。1996年、東京大学理学部物理学科卒業。2000年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。

ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員も務める。

宇宙って、どこまでわかってきているのでしょう?

宇宙、と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか? 私は、(研究者としてあるまじきことかもしれませんが…)一言で言うと、「人間の理解を超えたもの」、です。生命が誕生する前から存在して、そしておそらくは滅亡してもなお存在するものをどうやったら解き明かすことができるというのでしょう?

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ヒーローものの定番!?「マルチバース」

そんな宇宙ですが、最近はヒーロー映画やドラマのブームのおかげで、ずいぶん身近になってきた印象を受けます。

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たくさんの宇宙が存在することを想定した「マルチバース」の設定といえば、もはや定番と言ってもよいかもしれません。とはいえ、他の宇宙があるなんて、にわかには信じられそうにありませんよね。

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