2022年後半に米国株へ投資をするこれだけの理由
米国経済における最大の問題がインフレであり、FRBがインフレの出口戦略を目指して利上げをしているならば、個人投資家が注目すべきはインフレがいつピークを迎えるのかではないでしょうか。そしてインフレ指標であるCPI(消費者物価指数)には遅行指数という特徴があり、現状ではCPIに反映されるにはしばらく時間がかかるはずです。
とはいえインフレの先行指標であり先物市場を幅広く測定するコモディティ指数は既に6月にピークをつけていること、そしてガソリン価格も6月の最高値をピークに1ガロン5ドルを下回っていることに注目すべきです。その他にも小麦の先物は5月の最高値から約30%程度下落しており、CPIにこれらのデータがいずれ反映されてくると考えられます。
また米国企業はコロナ禍においてコストカットのために人員を大胆にカットしており、米国経済を代表するハイテク企業も新規採用を見送りしている企業が増加していることで、今後の業績改善が期待されます。
そして忘れてはならないのが株価には先見性があり、常に将来を織り込んだ数字が反映されるという特徴です。つまり年初からの下落相場は、現在のようなコロナ禍のバブルから業績悪化する企業が増加することをある程度想定していたと考えられます。

リバウンドと米国中間選挙に注目
またインフレピーク後のマーケットにも注目です。例えば2020年3月に新型コロナによってS&P500などの米国株式指数は大きく下落し、そこから2021年12月までマーケットは大きく上昇していきました。つまり下落が大きければリバウンドも大きくなると考えられます。
そして今年は11月8日にバイデン大統領の中間選挙がありますが、7月14日時点のバイデン大統領の支持率は37%と低迷しており、その大きな要因が米国のインフレ問題と言われています。支持率の回復を目指すためにも10月までにFRBはなんとしてもインフレの出口戦略を目に見える形に実現する必要に迫られているのです。つまりインフレも秋頃を目処にピークアウトし、再び米国株の買い場がやってくると考えられます。
夏場の今こそキャッシュを増やして投資資金を準備しておきたい時期ともいえるのではないでしょうか。