2022.08.01
# 不動産

日本初の「ヴィンテージ・タワマン」で想定外の内紛…管理組合で勃発した「理事長降ろし」の舞台ウラ

前編の『日本有数のタワマンでまさかの大モメ…管理組合の敏腕理事長が青ざめた、驚愕の「クーデター騒動」』では、野上理事長(仮名)の解職動議が提案・可決に至った経緯を紹介した。

クーデター派が独自に開いた理事会で新しい理事長を選任後、タワーマンションの掲示板で告知すると…。

 

住民たちも騒然

理事長の突然の「解職」を知ったタワマン内の住民たちからは、驚きと疑問の声が次々と野上氏に寄せられた。中には「弁護士を紹介するから、法的な手続きを検討すれば」といった申し出が何件もあったという。

しかし、野上氏はそういう手法を取ろうとはしなかった。

一方で、クーデター派は野上氏の会計上の不法行為を暴くべく、外部の税理士法人に調査を依頼。多額の費用をかけて、防災センターにあった管理組合の金庫を無理矢理に開いたとか。この件について、野上氏は「言ってくれればカギはお渡ししたのに」と残念がっている。

photo by gettyimages

当然、不正の証拠は何も見つからず、少なくない報酬で調査を依頼された税理士法人は、報告書の作成に困惑したという。

この異常ともいえる事態に、危機感を抱く人が少なからずいた。その一人が、外部監事の香取氏(仮名)だった。彼は、クーデター派ではなかった。

そもそも、野上氏を理事長職から「解職」した彼らの「理事会」決議は有効なのか?

この「解職」を知ったそのタワマンの区分所有者の何人かが、自らの顧問弁護士に尋ねたところ、いずれもその有効性に大きな疑問がある、との回答だったという。

香取氏も管理組合の顧問弁護士に相談した。その結果、管理規約の条項に基づいて、臨時総会を招集することにした。逆転劇の始まりである。

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