自由気ままな海外ひとり旅を20代の頃に始め、これまでに世界94カ国を巡ってきた旅作家・女優の歩りえこさん。自分らしい生き方をつねに体現してきた歩さんですが、40代に突入し、以前と比べてうまくいかないことや将来を不安に思う瞬間が増えたと言います。今回は、20代の頃からグラビアアイドルとしても活動する歩さんが、40歳で初めてヌード撮影に挑戦するにあたり、改めて感じた自身の身体の変化について綴っていただきました。

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祖母の死をきっかけに気持ちが変化

グラビア歴16年目、40歳にして先日初めてのヌード写真集『スフィア』を出版した。

この決断には、昨年末、祖母が98歳で亡くなったことによる心境の変化が影響している。私は子供の頃から同居していた祖母が大好きで、若々しく、常にニコニコした優しい表情の祖母の存在が幸せの象徴でもあった。私もおばあちゃんになったら、はつらつとした祖母のようになりたい、と思っていた。

私が長女を出産して間もなく、赤ちゃんを大喜びで抱っこした時期から、祖母は急激に体調を崩し、5年以上の植物状態を経て永眠した。白玉のように艶々だった肌は硬く冷たくなり、足は枯れ枝のように細くなっていた。祖母の笑顔をもう二度と見ることができないことが信じられなかった。98歳……人生とは短いのだろうか、それとも長いのだろうか?

いつか死す時、私は自分の中で振り返る価値のある過去を持っているのだろうか。自分が生涯を終える時に肉体から解放され、その魂はどこかへ宿るのだとしても、温かい血の通う元気があるうちにやりたいことをやっておきたいという気持ちが祖母の死をきっかけに強くなった。

そんな祖母の死から約3カ月後、突然ヌード写真集出版の話が舞い込んできた。

歩りえこ写真集『スフィア』(講談社刊)より