またバイデンがやらかした…「三度目の失言」で判明した米中「軍事衝突」の可能性

ペロシ下院議長の訪台騒動を読む

これで三度目の失言

ジョー・バイデン米大統領がまた、やらかした。中国の習近平総書記(国家主席)との電話会談を前に、軍事衝突のリスクをにじませる「失言」をしたのだ。大統領は米下院議長の台湾訪問に「米軍が反対している」と明らかにした。いったい、何が起きているのか。

それは、7月20日のことだった。バイデン大統領はナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問計画について、記者団に問われて「米軍は、それがいい考えだとは思っていない、と思う。だが、私は状況がどうなっているか、知らない」と語った。

ナンシー・ペロシ下院議長[Photo by gettyimages]
 

この答えを聞いただけで、怪訝に思う読者もいるだろう。記者団もそうだったはずだ。なぜ、下院議長の訪台問題に米軍が口を出すのか。それは、この問題が単なる議員外交の問題ではなく、軍事衝突に発展する可能性を秘めているからにほかならない。

どういうことか。話は4月に遡る。

かねて台湾の自由と民主主義を強く支持する姿勢を示していたペロシ議長(民主党)は、4月に台湾を訪問する予定だった。ところが、自分自身が「新型コロナに感染した」との理由で、訪台は一時、棚上げになった。7月に入って再び、この話が持ち上がる。

フィナンシャル・タイムズが7月19日、ペロシの動向に通じている情報源の話を基に「議長は8月に訪台を計画している」と報じたのだ。これは、中国はもちろん、世界を驚かせた。

下院議長は、大統領にもしもの事態が起きれば、副大統領に次いで、大統領の職を引き継ぐ2番目の立場にある。下院議長が訪台するのは、1997年に当時のニュート・ギングリッチ議長以来、25年ぶりだ。訪台が実現すれば、近年、訪台した米有力者の中では、もっとも高位の人物になる。

そんな人物が訪台すれば、米国は「台湾を支持している」と表明したも同然だ。

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