2022.08.09
# 相続

40代夫の死後、1億円を相続した家族が直面した「最大級の不安」

今ある資産を減らしたくない…

今回の相談者は40代の専業主婦、田中さんです。同級生だった夫を病気で亡くされ、専業主婦だった田中さんが、未成年の2人の子どもたちを扶養していく立場になりました。前編でお話したように、田中さんは夫の死亡退職金と死亡保険金の合計1億円ものまとまった現金を相続することになったのです。

 

自分の預金はどうする?

相続税の基礎控除4800万円を超えているため、相続税の申告が必要です。また、子どもたち2人が未成年につき、家庭裁判所で特別代理人の選任も必要になります。特別代理人は田中さんの両親が引き受けてくれ、自宅は田中さんに、預金の6割を田中さんに、4割を子どもたちが相続する内容で遺産分割協議が整いました。子どもたちの預金は代理人である祖父母と田中さんが定期預金にして管理するようにしました。

団体信用生命保険に加入していたため、自宅のローンがなくなったことで気持ちは楽になりましたが、夫が残してくれた財産をもとに今後の生活の基盤を固め、生きていかなくてはなりません。夫の代わりにフルタイムで仕事をしたいところですが、まだ子どもは未成年です。いきなりフルタイムで仕事をすることはできないと考えています。

とりあえずは子どもが学校に行っている間にできる仕事を探し、徐々にステップアップしていこうかと考えていると言います。

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「約1億円もの現金が入ったとはいえ、子どもたちの預金は当面、保有するとなると、自分の預金を切り崩していくようになり、どんどん減ってしまうのは不安です。また、これから自分に万一のことがあったら、子どもたちが相続税を払うことになると、心配です。自分の生活の不安も、子どもたちのための相続対策もどうにかしたいのですが、難しいでしょうか?」

田中さんは、そうした心情を話されました。

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