2022.08.06

TKO木本さんも? 「投資詐欺」でなぜ騙されてしまうのか…、その手口の「全容」

お笑い芸人、TKOの木本武宏さんの投資トラブルが話題になっています。

報道や木本さんのインタビュー記事によると、木本さんは自らもFXや不動産に投資をしながら、他のお笑い芸人などにも勧めていたところ、お金を預けていた2名の個人投資家と連絡が取れなくなったり、利益を受け取れなかったりしたということです。

木本さんの件についてはまだ全容が明らかになっていませんが、芸能人のケースに限らず、投資詐欺事件は後を絶ちません。「おいしい話には裏がある」というのは誰でも知っていることのはずなのに、なぜ被害に遭う人が出てしまうのでしょう。

つい騙されてしまうその心理や手口について、<【前編】33歳年収900万円男性が青ざめた…借金をして500万円を「投資」した結果、訪れた「衝撃的な結末」>に引き続き堀井亜生弁護士が解説します。

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実際に成功した人を作り上げ、必ず儲かると断言

まず、投資詐欺の場合は、詐欺犯以外に「投資で実際に成功した人」を設定することが多いです。Aさんの事例では、同僚がそれにあたります。その人にある程度お金を与えることで自分の成功体験をもとに勧誘させて、信ぴょう性を上げるのです。

大体の場合、その人自身も騙されているのですが、実際に成功した人が身近にいるということで、被害者は詐欺犯をとても信用しやすくなります。

「実際に成功した人」を作り上げた上で、「必ず儲かる」と断言すると、被害者はいよいよその人のことを信じてしまいます。

ここで大事なのは、リスクを言わず、必ず儲かると保証することです。人は「儲かる」という言葉にとても弱く、そこに「必ず」が付くといよいよ信じたくなってしまいます。疑う気持ちに蓋をして、むしろ「信じないと損をする」と言う気持ちになってしまうのです。

本来、投資にはリスクがあります。そのため、金融商品を売る時にはリスク説明の書面を交付します。

しかしリスクを説明されると、その時点で人は冷静に判断するようになります。反対に、リスク面を一切言わず必ず儲かると断言すると、安心しきってそれを信じてしまうのです。

Bさんがよくわからない投資用語を話したり、有名人とのつながりや高級な暮らしぶりをアピールしたりしていたのも、心理的に大きな効果があります。この人はすごい人なんだと思わせて信用させるためです。

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