2022.08.05

「ストーカー被害の相談をしたら爆笑された」……“アスペルガー症候群”の夫の言動に青ざめた妻の告白

夫の行動原理が理解できずに10年以上苦しんだ

音楽家の葉月さんは、世界的総合電機メーカーのエンジニアである夫と結婚した。夫は優しく高収入で、結婚後も葉月さんに音楽活動を続けてほしいと言う理想の夫のはずだった。しかし、結婚生活を送る中で葉月さんは次第にカサンドラ症候群に陥っていく。前回記事ではこのカサンドラ症候群や葉月さんの夫が持つアスペルガー症候群がどういった症状なのかを主に解説した。

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今回、葉月さんが、この取材を受けてくれたのは、理由があるという。

「夫との生活を打ち明けると、アスペルガー症候群の男性と結婚すると不幸になるという“警告”だと受け止められるかもしれません。でも、それは私の本意ではありません。私は夫の行動原理が理解できず、10年以上悩み苦しみました。私がお話することで、夫に対する違和感を抱え続けている方や、ご自分がカサンドラ症候群に陥っていることに気づける方もいると信じてお話します。決して、アスペルガー症候群の人を貶めたいのではないことを理解してほしいです」

アスペルガー症候群は現在、自閉症スペクトラムとよばれているが、スペクトラム(連続体)という言葉が示す通り、濃淡はさまざまだ。特性が色濃いため社会に適応するのが難しい人もいれば、社会にそれなりに適応している人もいる。

 

新婚の葉月さんを不運が襲う。音楽家である葉月さんはファンの男性につきまといを受けるようになったのだ。

「女性の音楽家が、男性ファンに追いかけられるということは珍しくありません。私も何度かそういう目に遭っていますが、この時の相手はちょっと種類が違っていました。私はその男性とは口をきいたこともなければ、連絡先も知りません。

けれど、相手の男性が結婚の約束をしていた、自分は弄ばれた、傷ついたと言い張って、当時の所属事務所にかなりしつこくクレームを入れていたそうです。今は警察もストーカーの相談にのってくれるそうですが、当時はそういう時代ではありませんでした。事務所にも『思わせぶりなことをして、誤解させたのではないか?』と匙を投げられてしまいました」

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