発信することで社会や未来へ“つなげる”

女優・タレントの長濱ねるさんが日常生活で学んだこと、発見した気づき、周りの人と話したいことをトークテーマに発信をする連載。
あらゆる多様な価値観や文化の違いを理解する「しなやかな思考」を育むため、日常での気づきや仕事で学んだこと、感情の変化をシェアしていく。
長濱ねるから皆さんへ“つなげる”、そして社会や次世代に“つなげる”。そんな思いと希望を込めて。

「こんにちは、長濱ねるです。前回もお話しさせていただいたのですが、車の免許を取得しまして、行動範囲が本当に広がりました! 先日、カーシェアをして、神奈川県大和市にあるヴィンテージ家具屋さんにドライブがてらお買い物へ行ってきたので、今回はそこでのお買い物のエピソードから。

私は、古着もヴィンテージ家具も好きで、よくチェックしているのですが、“なぜだろう?”と考えると、一点ものでなかなか見かけない珍しいデザインが多いことと、自分の目の前に来るまでのストーリーを想像することが好きなんだなと気づきました。ヴィンテージ家具を買った時の気持ちを振り返り、今回は、“ものを大切に使い続ける”ことにつなげてお話しさせていただきます」

撮影/松岡一哲
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おしゃれを楽しむ新キーワードは、ストーリーに思いを馳せること

「私は、お買い物をする時、『素敵なデザインだな』、『可愛いな』と手に取ることが多いのですが、最近はそう思って手に取ったアイテムが、たまたま地球環境や労働過程を考慮しているものだったということが増えてきました。リサイクルやアップサイクルの技術もどんどん上がっていて、デザインの幅も広がっているので、本当におしゃれで可愛いものがたくさんあるんですよね。以前は、リサイクルアイテムって、確かにエシカルで機能的ではあるけど、ちょっとダサい……なんてイメージもあったんですが、今は全然そんなことがなくて。

例えば、前回ご紹介した、『mate-mono』の養生シート素材で作られたシアーバッグもそうですし、『CFCL』というブランドのアイテムも、環境にとてもこだわって作られているのに、どれも機能的で可愛いんです。『CFCL』の服は、メディアで共演した方も衣装で使われていましたし、女優さんが着ている姿も目撃しました。可愛いアイテムだからこそ、こうやってナチュラルに撮影現場の衣装などでも取り入れられているんだなあと思ったのを覚えています。それをメディアで見た方が『どこの服かな?』と興味を持ってくれるかもしれないですし、SNSでタグを辿って検索してくれるかもしれない。おしゃれで環境にも優しいアイテムが、トレンドの一部となって拡散されていくのって本当にいい流れだなと思います。

ハイブランドでも環境に配慮する取り組みが当たり前になってきているので、もうそれ自体がおしゃれのキーワードの1つになっていますよね。今までは、ただデザインが可愛い!だけで完結していたことが、どうやって作られたものなのかという生産背景も考慮するようになっていく。それっておしゃれの新しい楽しみ方の条件というか、その思考がトレンドとなることで、リサイクル率が上がることにも繋がりそうですよね」

一人一日当たりのごみの排出量は横ばい、リサイクル率は減少傾向に 環境省がまとめた、一般廃棄物の排出及び処理状況によると、令和元年度の日本のごみ総排出量は、約4,274万トン(東京ドーム約115杯分)で、1人1日当たり約918グラムを排出している。この数字は、数年間、横ばいとなっていて、大幅な減少には至っていない。そして、市町村などで集められた缶やビン、ペットボトルや古紙、粗大ゴミなどで資源化できたごみの量は、840万トン。リサイクル率は、19.6%となっていて、平成30年と比べて、0.3%リサイクル率は減少している。 参考: 環境省 一般廃棄物処理事業実態調査の結果(令和元年度)について

【Catch UP】フランスの映画館にあった椅子を、ヴィンテージ家具屋さんでゲットしました。椅子の裏にガムが張り付いた痕跡みたいなものがありました。そんなストーリーを含めて、愛おしいです。(写真提供:長濱ねる)