こんな症状の場合は迷わず病院へ！

【胸部症状を感じる場所】
・胸全体
・ネクタイの範囲
・背中に広がる
・左の腕や奥歯に広がる
・ピンポイントでここが痛いというより、このあたりといった手のひらより広めの範囲

【胸部症状の感覚】
・圧迫感
・鋭い痛みではなく重い石がのっかっているような重苦しさ
・何かにギュッと胸を摑まれるような感じ
・鈍痛と同時に左の奥歯がうずく
・冷や汗をかく。ちょっと普通じゃない苦しさ
・痛みの長さは5分以上、または10～15 分間、波がなく症状が続く
・繰り返し症状がでる、または最近頻度が増えてきた
・突然脈が速くなった、遅くなった。脈の乱れが続く
尋常ではない痛みが5分以上続いたり、くり返す場合は明らかにおかしい　(c)上野りゅうじん、熊本美加『山手線で心肺停止』より
 

瞬間的な鋭い痛みより、普段とは違う、冷や汗がでるような痛みが5分以上続くときには、狭心症や心筋梗塞の可能性が高いので、病院に行って調べたほうが身のためです。診察時に痛みが治まっていても、心電図や血液検査に問題がなかったとしても、問診で症状を聞いた医師は「心臓」か「心臓じゃない」かの、おおよその診断がくだせます。典型的な症状であれば心疾患を疑って、負荷心電図、ホルター心電図、心エコー検査、心臓CT、場合によってはカテーテル検査や、ニトロを処方して効果をみるなどして診断がつけられます。

心電図でわからなくてもさらに心エコーを取るなどして診断できることもある　Photo by iStock