2022.08.08

安倍元首相が遺した「アベノミクス」は新型コロナに完膚なきまでに“粉砕”された 日本経済の惨状がヤバすぎる……

有効な対策を打ち出せなかった

前回の記事では凶弾に倒れ、急逝された安倍晋三元首相の政策の柱であった「アベノミクス」について、実施前と実施後のピークを比較し、どの程度の成果があったのかを検証した。今回は、アベノミクスが上げた成果を「新型コロナウイルスの感染拡大」がどの程度吹き飛ばしたのかを見ていきたい。

phioto by gettyimages
 

12年12月26日に2度目の政権の座についた安倍元首相が打ち出した経済成長のための政策は、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」を“3本の矢”とする「アベノミクス」だ。

そのアベノミクスの成果を見事なまでに吹き飛ばしたのが、新型コロナウイルスの感染拡大だった。

本格的な感染拡大は20年1月から始まったが、同年9月までは安倍元首相が政権の座にあった。「アベのマスクの配布」で国民の顰蹙を買ったが、安倍元首相も初期の新型コロナ対策に取り組んだ。

だが、有効な対策を打ち出せず、アベノミクスで改善した経済状況は次々と悪化していった。ただし、唯一の例外は経平均株価だった。

2万4000円付近にあった日経平均株価は、新型コロナの感染拡大により、20年3月には一時1万6000円台前半まで大きく下げた。

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