芸能人であるバービーさんと2021年の4月に結婚した一般人のつーたんさん。足をケガしたバービーさんのサポートを機に半同棲を始め、その後、本格的な同棲生活へと発展した2人。その同棲数日目に、突如バービーさんに投げかけられた「つーたんのためだけにご飯を用意することはない」という言葉について考えたことを前編【バービーと同棲開始!「あなたのためだけに料理はしない」と言われて感じたこと】で綴っていただきました。その言葉の意図について考えたつーたんさんは、「自分が食べたいと思うものを作って、それを相手にシェアする」といったバービーさんのフェアな考え方にしっくりきて、それによって義務感や窮屈さのない自然体の生活ができていることに気づいたと言います。

後編では、生活を共にしながらお互いの得意・不得意が全く違うことを把握してきた頃、バービーさんから「結婚しよう!」の言葉が飛び出した出来事についてお伝えします。

前編【バービーと同棲開始!「あなたのためだけに料理はしない」と言われて感じたこと】はこちら▶︎

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“自分のことは自分でやろう”スタンス

「つーたんのためだけにご飯を作ろうとは思わないから」

同棲を開始後、そんな謎の宣言をされて最初は戸惑いながらも、「自分が食べたいものを作って、それをシェアしてもらう」というフェアなスタンスに納得をするようになったある日。彼女が作ってくれた夕食のおかずが少し残ったので、翌日僕のランチにしようとお弁当箱に詰めて、職場へ持っていった。

「美味しそうな手料理を作って、お弁当に詰めてくれる人ができて良かったな」

ランチ休憩中にデスクでお弁当を広げると、彼女が“誰”かは知らないが、僕がお付き合いをしている人と同棲し始めた、ということを知る上司にそう声をかけられた。お弁当箱に僕が詰めたということは一切頭にない素直な声だった。全く嫌な気持ちはしなかったのだが、その時に思い出した。世間では、料理=“女性の役割”だと分類されていることが多い。すっかり世間のスタンスを忘れかけていた。愛は盲目にさせる。

かーたんがお弁当を作ってくれることも! 写真提供/つーたん

僕も数年間一人暮らしをしていたので、自分が生きていくために「必要な身の周りのことはできる!」という自負があった。料理だって、レシピを見ながら再現に徹するゲームになってしまい、彼女に勝ち目はないけれど、“やればできる”といった謎の自信は常に持ちあわせていた。そういった面倒なプライドを兼ね備えているので、相手に頼りすぎるのは性に合わない。過度に面倒を見られるのも眉間にしわが寄ってしまう。だからこそ互いに寄りかかりすぎない、“自分のことは自分でやろう”スタンスの彼女との生活が心地よかった

またまたとある休日、彼女が夕食を作っている間に、僕は洗濯物をたたんでいた。キッチンからノスタルジックなスパイスの香りが漂ってくる。見慣れないスパイスを何種類もいとも簡単に使いこなす、スパイスの魔神である彼女が、またも異国の料理を作っているに違いない。乾燥モードが終わった洗濯機から取り出してきた、およそ3日分の洗濯物をたたみ終えてもなお、キッチンからクライマックスを迎える気配は感じない。

その時にふと、クローゼットの中に目をやる。小さな山を発見した。彼女の衣装や私服、パジャマが洗濯機から出てきたままの姿で重なり合い小山を形成していた。標高は1,200mmほどだ。

「これもやっちゃおう」アタックする覚悟ができた。

職場に持っていったかーたんお手製のお弁当。写真提供/つーたん