尹錫悦大統領の「ペロシ・パッシング」に韓国メディアが猛バッシングを浴びせる理由

政権支持率はとうとう20%台へ

大統領室が右往左往

発足3ヵ月にして支持率が20%台へと急落し、連日メディアから猛爆を受けている韓国尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が、ペロシ米下院議長の訪韓を巡る杜撰な対応で、再び世論の猛烈なバッシングに直面している。

世論調査では韓国国民の60%が「誤った」と批判しているという結果も出た。就任前から米韓同盟を外交最優先順位に置き、「同盟派」(対米外交を重視する外交専門家グループ)で外交・安保ラインを固めた尹錫悦政権でなぜこのような事態が起きたのだろうか。

Gettyimages

ペロシ米下院議長が台湾訪問を終えて韓国を訪れた3日は、あいにく尹錫悦大統領の初の夏期休暇と重なった。

尹大統領は1日から週末を含めて1週間の休暇を取ったが、大統領室はこれについて、「当初予定されていた地方への旅行の代わりに、ソウルの自宅で静かな休息を取る」と発表した。連日暴落する支持率に初休暇さえ思う存分楽しむことができず、世論の顔色をうかがう尹大統領の姿が歴然だった。

ペロシ氏の訪韓を控えた3日午後、韓国政界では一時、「休暇中の尹大統領がペロシ議長との公式会談を調整中」というニュースが流れた。同日の午前、大統領室はブリーフィングで、尹大統領の休暇日程などの理由で「米国側と会談をしない方向で調整された」と説明したが、午後になって突然、尹大統領がペロシ議長と会談を行うという報道が出てきたのだ。

 

続いて複数のメディアから、「当初、尹大統領が休暇中に地方日程を計画していたため、会談が実現しなかったが、地方日程が取り消された現状況で再び会談を調整している」という大統領室関係者の談話が出た。

話が変わると、記者たちは大統領室に確認を要請し、大統領報道官室では「午前の立場と変わった点はない」「そもそも会談調整はなかった」と固く否認した。尹大統領との会談が設けられない理由についても午前の発表とは話が変わっていた。最初は「大統領の休暇のため」と言っていたのが、「国益を総体的に考慮した決定」と変わったのだ。

このように、大統領室が一日中、右往左往する様子は、メディアを通じてそのまま国民に伝わった。

関連記事