12歳の天才日本人ドラマーがアメリカ移住を決断…「子供の可能性」を世界に広げる育て方
北海道石狩市に住む12歳の中学生ドラマーが現在、世界での活動を視野に入れて、アメリカ移住に向け準備を進めている。彼女の名は“YOYOKA”さん。レッド・ツェッペリンの曲のドラムカバー動画がバズったのをきっかけに、アメリカの有名番組への出演や、人気ブランドのCMへの参加で、国内外問わず注目の人物となった。
YOYOKAさんのような「世界に羽ばたく子ども」は、一体どんな環境で育つのか? ご両親にお話を伺った。
取材・文/黒川なお
8歳で世界を席巻した天才ドラマーYOYOKA
2018年、当時8歳だった日本人の天才ドラマーが、世界中のハートをわしづかみにした。
カバー演奏したレッド・ツェッペリンの曲『Good Times Bad Times』の動画が、世界に驚きと感動を与えたのだ。
アメリカのNBCやNPR、ローリングストーン誌、ビルボード、イギリスのBBCといった世界の名だたるメディアもこぞって特集し、動画再生回数は、各SNSで合計5,000万回以上という記録を叩きだした。
天才ドラマーの名前は、相馬世世歌さん。「YOYOKA」名義で活動している。現在は、北海道石狩市に住む12歳の中学1年生だ。

「動画がバズったあと、私たちの想像を超えたお誘いやオファーが、世界中から届きました。たとえば、実現したものでいうと、アメリカで絶大な人気を誇っていたトーク番組『エレンショー(エレンの部屋)』に2度出演しました。ナイキやモンクレールといった世界的メーカーのCMにも参加させていただいたり。アメリカのユーチューブ社からは、世界のトップユーチューバーたちが集まるイベントにお誘いいただいて。ビザの関係で実現しなかったことも含めて、とにかく信じられないようなお話がさまざまありました」
*YOYOKAさんのお父さま。以降は「父」と表記
2021年には、世界的なドラム関連サイト「ドラマーワールド」が選ぶ「世界TOP500ドラマー」の一人に、史上最年少で選出された。世界のドラムレジェンドたちに名を連ねる栄誉に加えて、日本人として3人目となる快挙だ。YOYOKAさんの快進撃を目の当たりにし本人も両親も「できる限り早いタイミングで渡米を」と考えてきた。そしてついに2022年夏、家族でアメリカへ移住する日が目前に迫っている。
「いわゆるアーティストビザと呼ばれる『O-1ビザ』を申請中ですが、ビザを取得したら、すぐにアメリカで家を探すつもりです」
*YOYOKAさんのお母さま。以降は「母」と表記