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行き先のない学生服や化粧品を必要な人へ…不要品を“つなぐ”取り組み
2022.08.14

行き先のない学生服や化粧品を必要な人へ…不要品を“つなぐ”取り組み

私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしの中でできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。今回は、「繋ぐ」アクションの一例として、リユースショップとコスメバンクプロジェクトをご紹介します。

不要品の整理1
使い終わった制服をリユース

在学中は必須だが、卒業すれば不要になるのが、学校指定の学生服や体操着。〈さくらや〉は、そんな学生服を必要な人へ繋げるリユースショップだ。創業者の馬場加奈子さんは3人の子どもを育てるなかで、成長のたびに買い替えなくてはならないのが経済的な負担だったという。

必要な人へバトンタッチ!

そこで起業を決意し、2011年に香川県高松市で1号店をオープン。13坪の店舗に、自分や友人の子どもたちの学生服と体操着を50着ほど集めてのスタートだった。営業時間は週4日、10~15時。

制服の悪用を避けるため、購入の際は学生証を提示してもらうなど、その学校に通っている証明が必要。
ランドセルは無料で進呈している。

買い取った衣類の洗濯や、ネーム刺繡をとる作業は、地域で暮らす障がいのある人や高齢者の雇用にも繋がった。働きながら子育てしやすいこの仕組みで、開業支援のパートナー制度を確立させ、現在では全国96店舗まで拡大している。

今年4月にオープンしたばかりの渋谷店。

学生服リユースShopさくらや
www.seifuku-sakuraya.com

不要品の整理2
古着を回収してケミカルリサイクル

世界のファッション産業では、年間9200万tもの服が廃棄されるという。その一方で、繊維生産量の約6割を占める、石油を原料としたポリエステルは、毎年5200万tが生産される。

〈BRING〉の工場でつくる再生ポリエステル樹脂は、石油由来と比較し、CO₂排出量を49%削減。

そこでスタートしたのが、サーキュラーエコノミー型ブランドの〈BRING〉。ファッションブランドと協働して不要になった洋服の回収を行い、ポリエステル素材は自社工場で再資源化し、再び服として再生する。着なくなった服を回収店舗へ持ち込むだけで、面倒な手続きは不要。

回収を実施している店舗は全国にあり、公式サイトのMAPページから検索することが可能だ。

また、オンラインストアで製品を購入すると、服の回収封筒がついてくるので、いらなくなった服を入れて返送することもできる。ポリエステル以外の素材もOKで、他の企業と連携し、素材に応じたリユースや寄付、リサイクルを行う。

BRING
bring.org

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