「騒ぐと転勤させるぞ」
「『糖尿で元気がないけどなんとか勃たせろ』と言われ、施設長は男性器を押し付けてきました。最初は大声を出して助けを求めようとしましたが『嫌がるんじゃねーぞ、騒ぐと転勤させるぞ』と言われ、受け入れざるをえませんでした。拒否できなかった自分が悪いんじゃないかと自己嫌悪に陥って、誰にも相談できない日が続きました」
智子さんはストレスから下痢や頭痛が続いたそうだが、人員不足から休むこともできず、市販薬で耐えていた。
そんな時、インターネットで「ハラスメントによる精神疾患で労災認定」という記事を目にし、自分もあてはまるのではないかと思い、調べ始めた。
「もともとメンタルは強いほうだと思うので、まさか自分がストレスが原因で精神疾患になるなんて思ってもいなくて、病院にも行かず我慢していました。
でも、その記事を読んだ時に、自分ととても似ていると思い、我慢しなくていいんだと知り、まずは病院に行こうと思いました」