2022.08.17

自由で軽やかに暮らす…「多世代シェアハウス」と「タイニーハウス」

FRaU編集部

私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしの中でできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。今回は、「住む」アクションの中から、「多世代シェアハウス」と「タイニーハウス」での暮らしについてご紹介します。

多世代シェアハウス

“贈り合う”ことで成り立つ持続可能で平和な暮らし

日本でも浸透しつつあるシェアハウス。多くは単身者用だが、今、様々な世代が同居する「多世代シェアハウス」が注目されている。

神奈川県横浜市の〈ウェル洋光台〉には0歳~50代後半まで26世帯37人が暮らす。驚くべきは、共有部の掃除当番など、ルールがほとんどないこと。「やりたい人がやる」という方針の根底には「贈り合いで暮らす」という考え方がある。

かつて社員寮だった建物。個室の広さは4畳半~6畳程度。家賃は2万~5万円台。お試し宿泊もあり。
広い庭には畑も。以前暮らしていた住人が遊びにくることも珍しくない。

「掃除とか何かをしたい人がやると、そのギフトに対して何かが返ってくる。だからみんな動く。人って本来は贈ることが大好きなんです」と、大家の戸谷浩隆さん。ハウスの大家を任されたとき、まず考えたのは「人って本来、どういう生き物なんだろう」ということだった。

この日はみんなで持ち寄りランチ。

「かつてヒトは25~80人の群れを作って、争わず、奪い合わず、あらゆるものを贈り合って平和に暮らしていた。安心できる場所だからルールで縛る必要もなかった。でも今は小さな頃から社会を構成するためのルールを教え込まれるでしょ。みんなで決めたことを守りましょうってね。それを暮らしの中に持ち込むと、それぞれの個性や自由が失われてしまう。そうすると、少しずつ不安が募ってくるんです」

キッチン横には住人が育てた野菜を販売したり、無料で提供したりするマルシェコーナーが。

それは「人間本来の姿ではないと思うから」と戸谷さん。キッチンの共有パントリーには自由に使える食べ物や飲み物がある。余った小銭や、誰かに助けてもらったことに対するお礼を入れる「フリーお金箱」のお金も自由に使って構わない。それでもそれらが底をついてしまわないのは、みんながみんなを想っているからだ。

ここで生まれた子どもたちも小学生に。赤ちゃんの面倒をみんなでみていた。

「持ち寄って、贈り合って暮らせば、人らしく、安心して暮らせる。勝手に持続可能な暮らしになってしまうんです。それは自然を見ればよくわかりますよね。あらゆるものが関わり、循環して、ずっと続いている。人間だって自然の一部ですから、すごく当たり前のことなんです」

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