主に小学生を対象に、少人数でのオンライン・ライブ授業をおこなう新しい教育サービス『スコラボ』が注目を集めている。

2021年4月のスタート以来、少人数でのオンライン・ライブ授業で、子どもたちが自主的に学びを「愛する」ようになるプラットフォーム作りを目指し、このたび1億円の資金調達を達成した。立ち上げたのは、名門・灘中学校/高等学校(以下・灘校)出身の二人。代表取締役の前田智大さんと、COOの趙慶祐さんだ。それぞれ灘校卒業後は米マサチューセッツ工科大学と東京大学に進んだのち、20代半ばにして強い志を持って、オンライン学習の企業『Mined』を創業した。

万人受けするようなテーマよりも尖ったテーマのほうが反響があるといい、授業のラインナップは大人も受けたくなるような専門的なものが多い。多種多様なクラスの授業内容や、個性豊かなキャリアを持つ講師陣の魅力、ユーザーである子どもと保護者からの反響などについて話を伺った。

憧れの大人のロールモデルに出会えることの喜び

現在、『スコラボ』のクラスを受講している生徒の保護者から一番よく聞くのは「子どもが生き生きと交流できて、こういう人になりたいなと思える憧れの大人のロールモデルに出会えることが嬉しい」という声だと、前田さんは語る。

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「子どもたちの興味は本当にさまざまで、学校の中では、その興味をシェアできる人があまりいない場合も多いんですね。そこで孤独感を抱いたり、興味があることに思いきり飛び込めなかったりする。それに対し、保護者の方ももどかしく思っていて、子どもの興味をどうサポートしたらいいのかと悩んでいたりします。そんな中、子どもが自分の興味のある分野に詳しい先生方とダイレクトに話ができるのは、とても大きな意味があると思います」

子どもたちの好奇心の芽を伸ばす、専門性の高いプログラムを実現するのは、博士課程の大学院生や研究者、各分野で活躍する社会人など厳選された講師陣たち。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で電子工学を学び、MIT Media Labで修士号を取得した前田さんと、東京大学、大学院で薬学を学んだ趙さんも、それぞれサイエンスのクラスを担当している。

「自分の専門分野に情熱を持っている方って、他の多くの人たちにそのおもしろさを伝道したい! という思いが強いんです。ただ、いざ自分で教えたいと思っても、クラスを開設したり、決済管理をしたりと、さまざまな手続きが必要なので、二の足を踏んでしまう。『スコラボ』では、先生たちは事務作業をする必要はなく、自分の情熱を持てる授業に集中できるというメリットがあります」(前田さん)