【最新版】これが「本当に優良な介護施設」!…従業員の質、急病への対応などからピックアップ
7角形の「レーダーチャート」を確認
自宅での介護には限界があり、最後の最後は介護施設に頼るしかない。しかしギリギリの状況になってから闇雲に施設を探せば、「ハズレ」を引く危険がある。
「サービス内容の統一や従業員の教育が不足している施設では、『薬の飲み間違いに気づかない』『見守りを怠って利用者を転倒させる』といった事故が起きるリスクが高い。こうした施設を避けるためには、事前の情報収集が重要です」(介護ぷらす代表・山川仁氏)
パンフレットを見ても、掲載されているのは都合の良い情報だけ。本当にチェックするべきなのは、厚労省が取りまとめる「介護サービス情報公表システム」というWEBサイトだ。ここには有料老人ホームやデイサービスなど、介護事業者の情報が掲載されている。

トップページに47都道府県が地域別に色分けされた日本地図が出てくるので、まずはお住まいの地域をクリックしてほしい。次に「介護事業所を検索する」→「目的や場所に合わせて介護事業所を探す」を押し、「施設等に入所して介護してもらう」という項目にチェックを入れて、サービスを受けたい地域(市区町村、複数選択可)を選んでから「検索する」をクリックする。これで、指定した地域の介護施設一覧を見ることができる。
この中から「本当に優良な介護施設」をどうやって見つけるのか。
ポイントになるのは「運営状況:レーダーチャート」だ。「サービスの質の確保への取組」「安全・衛生管理等」「従業者の研修等」「事業運営・管理」「外部機関等との連携」「相談・苦情等への対応」「利用者の権利擁護」、以上の項目について各5点満点で採点され、点数を結んだ7角形が表示されている。
「自治体の依頼を受けた調査会社が『認知症のケア等に関するマニュアルがある』『利用者の家族が宿泊できる設備がある』といった細かいポイントを確認し、点数をつけています。点数が高いほど優良な施設だと考えていいでしょう」(山川氏)