2022.08.25

末期がん患者70歳との「禁断の愛」で会社をクビになった女性の懺悔…男性の「最期」が迫るなか、彼女が下した“意外な決断”

茨城県つくば市で訪問診察を続ける『ホームオン・クリニック』院長・平野国美氏がレポートする令和の看取りの現場。前編記事でレポートしたように、食道がんの末期患者70歳男性の自宅に突然現れた女性は男性の「内縁」だった。

「最期も一緒にいたいです」

その「内縁の女性」は生活に疲れている感はあるが、穏やかな感じの人柄だった。今まで独居と思われていた男性に内縁ではあるが“同居家族”がいれば、男性患者はこの家で最期まで過ごせるかも知れない。

この内縁の女性に、ずばり聞いてみた。

「いつか、その時(最期)が来ると思うのですが、どのようにしたいですか?」

「できるかどうかわかりませんが、ここに一緒にいたいです」

今まで、恥ずかしそうに俯いていたが、その時はしっかりと私を見てきた。それだけ聞ければ、こちらは充分である。

訪問診療を行う私どもにとって、献身的とまではいかなくとも、患者に寄り添う誰かがいてくれる事はありがたい。24時間、見張っている必要もないが、気がついた時に体調の異変に気付いてくれたり、内服薬を管理、飲ませてくれるだけでも助かるのだ。

 

何よりも、患者の心や精神的に支えられる存在であるなら、患者にとって私どもの存在よりも大きいであろう。残り少ない時間の生きがいになれば素晴らしいと思える。私は彼の最期に向けた療養に、内縁関係の彼女を組み入れて立て直す事にした。

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