2022.09.09
# ライフ

コロナ禍の生活変化で「歯周病」が進行中…「糖尿病」との“ネガティブシナジー”にもご用心

新型コロナウイルス「オミクロン株BA.5」の流行で、感染者数が増加し、まだまだ予断を許さない期間が続いています。コロナ禍では、定期的に歯科医院を受診する習慣のある人でさえ約3割の方が受診控えをし、歯周病の進行が指摘されています。また4人に1人が「コロナ太り」になり、糖尿病など生活習慣病のリスクが上がっています。
この一見、無関係にみえる歯周病と糖尿病の病態には、密接な関係があります。これらについて、コロナ禍での意外なウラ事情を含め、著書『「デブ味覚」リセットで10日で-3kg! レモン水うがいダイエット』『えっ!? まだ始めていないんですか? お口からの感染予防』がある、幸町歯科口腔外科医院の宮本日出(ひずる)院長(歯科医師・歯学博士)にお話を伺いました。

コロナ禍で歯周病が悪化するウラ事情

コロナ禍での社会環境の変化は生活習慣にも影響を与え、一般生活者3,000人の調査にて4人に1人以上にあたる26%の人が「コロナ太り」になり、5kg以上太った人も8%と少なくありません。

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1世帯あたりの酒類支出金額を見ると、前年度比で25%も増えている時期もあり、コロナ禍では家庭内飲酒の機会が増えていることが分かります。また喫煙量が増えた人も全体の約3割で、特に女性は男性の2倍ほど多くなったことが分かっています。

実は生活習慣は歯周病に大きな影響を与えるのですが、これまでのさまざまな研究で特に「肥満」「飲酒」「喫煙」は、「歯磨き回数(1日2回未満)」よりもその発症・進行を助長させる要因であることが分かっています。

「肥満」だと平均体重の人より歯周病になる危険度が3倍以上になり、「飲酒」は2.8倍、「喫煙」は2.4倍になります。

また既述の通り、定期的歯科受診の習慣があった人でも、コロナ禍になり受診控えした人は約3割に上り、受診控えした人では約8割で歯周病が進行していました。つまり、たとえこれまで口腔ケアを継続していても、中断すれば歯周病は進行してしまうということが浮き彫りになったのです。

歯周病対策は、自分で日頃行う歯磨きや歯間ブラシを使った「セルフケア」と、定期的に歯科医院で行う歯に頑固に付着した細菌叢を剥ぎ取る「プロケア」の二人三脚が必須ということなのです。

さらに歯周病がある人とない人と比べて、コロナの重症化率5.6倍、死亡率8倍以上など、歯周病はコロナ感染時には体調を悪化させる要因であることも分かっています。歯周病対策はコロナ対策との側面もありますから、口腔内環境には気をつけたいところです。

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