保育園留学の2つのメリット
私がこの取り組みに期待したポイントは2つある。
ひとつは、子どもに全く違う環境を経験させられるという点だ。ちょっとした旅行と違い、保育園留学では地域にどっぷり浸かって東京とはまったく異なる経験をさせられるのではないかと考えた。
もうひとつは、親目線のメリットだ。我が家もこれまで何度かワーケーションを試みたが、未就学児がいる以上、両親はどちらかが必ず子どもの面倒を見ている必要がある。いくらプレイルーム等々があったとしても、未就学児が飽きずに、しかも安全に何時間も遊ぶことは難しい。つまり、ワーケーションもただの旅行になってしまう。
なので、この保育園留学という取り組みは、子どもにとっても、親にとっても、まったく異なる環境に飛び込んで、フレッシュな気持ちで遊びや仕事に打ち込めるチャンスなのではないかと考えた次第だ。
実際に「はぜる」を見学して、私の想像は確信に変わった。「町内の子どもたちに最高のこども園を」という思いで役場も保育者も町も一体となって作られた、広くて美しいこども園。そこでのびのび遊ぶ子どもたち。

イレギュラーな見学者だったにもかかわらず、先生方も笑顔で迎えてくださって、「はぜる」の魅力を語ってくれた。
とにかく子どもの好奇心や自主性を大切にした教育方針で、広い園庭で先生と園児たちがのびのび遊んでいる姿が素晴らしかった。うちの息子も、飛び入りにもかかわらず地元の子どもたちに混ぜてもらって、あっという間に園に馴染んで遊んでいた。
なお、東京では考えられないくらい広い園庭を、息子は「こうえんー! こうえんー!」と叫んで駆け回っていた。この環境なら息子も喜んで通うだろうし、素晴らしい北海道の大自然の中、親も思う存分仕事ができるだろう。