今となっては「ブラック校則」と同レベル
医療従事者が我々に命じた行動指針は他にもあるが、代表例として7個を挙げよう。
【2】酒を長時間飲むことでコロナが拡散するため飲食店は時短営業をし、ついつい声が大きくなってしまうアルコールの提供は控えろ
【3】スポーツや音楽イベントにおいては、無観客ないしは客数に上限を設け、声を出すのは禁止。拍手で応援を。プロ野球の応援ではジェット風船禁止、なぜなら風船から飛沫が飛ぶから
【4】花見は禁止、祭りは禁止、花火大会も禁止
【5】学校では黙食をし、修学旅行や卒業式等は中止
【6】常にマスクをし、定期的に検温をしろ
【7】つべこべ言わずワクチンを打て。2回で終わりのはずだった? 知るか。3回、4回と何度でも打て。ワクチンを打たないヤツは非国民
このように、人々の生活全般に対し医師がズケズケと踏み込んできたのだ。
コロナがまだ得体の知れないものだった時点では従う価値もあっただろう。だが、あれから2年7ヵ月、医師のこうした提言を実行し続けても陽性者数は減らないばかりか増加の一途を辿り、ついに日本は5週連続で世界一の陽性者数を叩き出すまでに至った。
本来、対策に効果がないようであれば「やめる」という選択肢を考えるべきなのだが、日本人はなぜか、その効かない対策を「より強化すれば効くはずだ」と考える。医師は自分のメンツを守ろうとし、彼らの提言を採用してきた政治家・メディアも引くに引けない状況になっているのである。

2020年中は医師の提言に従っていても良かっただろう。だが、そこから先は、彼らはもはや「自由を奪う極悪な権力者」でしかなくなった。従順に従う人間も未だに大勢いるが、こうした人々はバカな校則(ブラック校則)さえも「ルールだから従わなくてはいけない」と受け入れるタイプである。
この前、高校生から聞いたのが、「女子生徒はうなじを出してはいけない」と「女子生徒の下着は白でなくてはならない」というバカ校則である。両方とも「男子生徒を欲情させる」ためだという。白い下着の根拠は「色付きの下着だとシャツから透けて見えてしまうから」だそうだ。
他にも「男子生徒はツーブロック禁止」というものもあるようだが、県の教育委員会が作ったバカルールを各学校が律義に守り続けているのが日本なのだ。私が中学生の時は「ボールペンの使用禁止」というものがあった。「コレ、意味ねぇじゃん!」と反発しようものなら教師からは怒られ、同級生からは「あいつはルールを守れないワガママな奴だ」と言われたものだ。
コロナに関する上記7項目は、まさにブラック校則と同じである。先ほど病院内のルールを社会全体に押し付けていることを書いたが、これはバカ校則を社会全体に押し付けているのと同じではないか。