「ウチの子は変?」で台無しに…日本人が「ギフテッド」の才能を見抜けない残念すぎる理由

才能が埋もれやすい国、日本
生まれつき特定の分野で非凡な才能を発揮する力を持つ子供、ギフテッド。一般的に知的能力が極めて高く、特異な才能を持つ子供を指す言葉だ。目安は知能検査でIQが概ね130以上。文部科学省は2021年6月にギフテッドに対する支援策の在り方を議論する有識者会議を立ち上げるなど、ギフテッドの注目度は高まりつつある。しかし日本ではその才能が埋もれやすいのだ。

IQ173の天才は「ちょっと変わった子」

「小学生の頃は、6年間ほぼ毎日のように遅刻していたと思います。小学校の勉強は、授業を聞き流していればテストは満点だから、宿題もまったくやっていませんでした。

当時の僕にとって一番の関心事は『紙』だったんです。ある風の強い日に学校で紙飛行機を飛ばしたら、偶然、何mもある金網を越えて外まで飛んでいった後、自分の元に舞い戻ってきた。その動きに興味が湧いて、紙飛行機の形状や折り方の研究を究めることに腐心しました」

こう話すのは、現在23歳の大西拓磨さんだ。

大西拓磨さんは現在、孫正義育英財団の財団生/写真:本人提供

大西さんは、2018年に美大の最高峰といわれる東京藝術大学の建築科に首席で合格。翌2019年には数あるIQ(知能指数)テストのうち4つで世界記録を更新し、現在はIQ173を有する、まさに「天才」である。

だが、その子供時代は「ちょっと変わった子」でしかなかった。大西さんが続ける。

 

「紙飛行機をきっかけに、折り紙やお絵描きにも没頭していた僕は、小学4年生の頃に『家の間取り』に興味を持ったんです。不動産のチラシを見ながら『こういう家があったら面白いな』という感じで、自分の理想の間取りを描くようになりました。

次第に物足りなくなると、今度は毎月、親に住宅情報誌を買ってもらうようになりました。気付けば描く対象はマンション全体、都市計画と広がっていて。大学で建築科に入ったのも、この時の純粋な知的好奇心が大きいと思います」

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