イメージと異なる「陰」を帯びた素顔
仕事も家庭も順風満帆に思えた竹内さんがなぜ死なねばならなかったのか、いまだまったく分からないままである。
本誌はあらためて竹内さんの関係者に取材をした。すると浮かび上がってきたのは、天真爛漫なイメージとは異なり、陰を帯びた素顔だった。
ある中堅俳優が語る。
「竹内さんは撮影現場ではいつもニコニコしていて、主演なのに偉ぶらず、ADさんにもとても謙虚でした。その一方で、仕事場で家族の話など自分自身に関する深い話はほとんどしないんです。
芋焼酎1本を一晩で空けるほど、大のお酒好きなのはよく知られていましたが、私生活で一緒に飲み歩くような親しい友人は芸能界にはほとんどいなかったと思います。それこそ、女性芸人のイモトアヤコさんくらいでしょうね」
竹内さんには朝のルーティンがあったという。それは、朝起きるとどんなに辛い状況であっても、出かける前に鏡の前で笑顔を作ることだった。
「亡くなる2~3年前には、デビュー当初から、ずっと二人三脚で一緒に仕事をしてきたマネージャーが別の人気若手女優に担当替えになっていました。役者仲間に友人は少なく、竹内さんは女優業で悩みがあっても、弱みを見せる相手がいなかったのかもしれません」(大手芸能事務所幹部)