地球環境のために、人々の権利のために、持続可能な未来のために、私たちにできることはなんだろう。すでにSDGsへのアクションを起こしている人たちに、いま取り組んでいることについて聞いてみました。

 

課題解決に繋がるヒントが農ライフにつまっている

武藤千春さん

むとう・ちはる/アーティストとして活動後、アパレルブランド「BLIXZY」のプロデュースを行う。現在は東京と長野での二拠点生活を送りながら、野菜やワイン用のぶどう栽培に取り組む。2021年農ライフブランド「ASAMA YA」を始動、今年小諸市農ライフアンバサダーに就任。

2019年に長野県小諸市に拠点を構え、東京との二拠点生活を送りながら20坪ほどの小さな畑を借りて、独学で無農薬の野菜づくりをはじめました。現在は畑を1000坪まで拡大し、無農薬野菜の栽培のほかに、今年から荒れ果てた耕作放棄地をぶどう畑として蘇らせ、おいしいワインをつくるプロジェクト「KOMORO dé WINE PROJECT」を始動。この春、苗を植えたばかりです。

農家の高齢化による耕作放棄地は、全国に増え続けています。この日本農業が抱える大きな課題をポジティブに変換させ、耕作放棄地をみんなの体験や思いをシェアしたり、心地いい繋がりが生まれる場にしたい! そんな思いからはじめたチャレンジです。消費するばかりだった以前までの暮らしとは一転、小諸での持続可能な暮らしはとても心地いい。地域と自然が生み出す循環の豊かさに触れ、繋がり、向き合うことで自身の心までも満たされていく。農ライフで得たこのすばらしい体験をたくさんの人に伝えていきたいです。