2022.09.10
# ライフ

63歳女性の怒りと後悔が止まらない…兄の遺産に手を出し、母を捨てて逃げた「兄嫁の大罪」

ヤングケアラー(若者介護者)の存在が、クローズアップされるようなった昨今。その火付け役となったのが、『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』の著者で、自身もヤングケアラーとしての経験を持つ、奥村シンゴさんだ。

そんな奥村さんが今回、取材したのは、「レビー小体型認知症」を発症した実母を介護してきたKさん(63歳、仮名=以下同)。当初、兄嫁に介護を任せていたKさんだったが、やがて母親の異変に気づくことに……。一体、何があったのだろうか?

母親の体重が14キロも減ってしまった…!

兵庫県に住むKさんは、現在63歳。夫とは12年前、51歳の時に離婚。自宅で一人暮らしをしていました。離婚するまでは専業主婦。離婚後は、無職です。

Photo by iStock
 

家族構成は、母親、兄、兄の嫁の4人。Kさんは、母親とまずまず仲がよかったです。しかし、Kさんが住む地域は、「嫁が姑の介護をするのが普通」という風習がありました。したがって、母親は、兄と兄嫁の家で生活していました。

兄は大学卒業後、市役所で長年勤務していましたが52歳で大腸がんを発症。がんは全身に転移し、末期症状のため53歳で亡くなりました。預貯金や遺族年金など兄の財産は配偶者の兄嫁が管理。

そして、母親は、Kさんが55歳の頃、レビー小体型認知症を発症。レビー小体型認知症とは、幻視(人や動物などが見える)、パーキンソン症状(手足の震え、筋肉のこわばり、動作が遅くなる)、抑うつ症状などが現れ、アルツハイマー型認知症に続いて2番目に多い認知症です。

ところが、Kさんは、最初、母親がレビー小体型認知症に罹患しているのを把握していませんでした。なぜなら、兄嫁は、母親の世話にお金をかけていないのを知られたくなかったからです。

「兄嫁は、あなたに教える必要ないでしょと言ってきました。神経内科に通院していることも、デイサービスに通所していることも知らなかったんです」(Kさん)

Kさんは、母親がだんだんやせていったり、会話が通じづらくなったり、歩くのが難しそうだったりする姿をみて、異変に気がつきました。58歳の頃です。

Kさんは、母親がどういう生活を送っているのか気になり、兄嫁の自宅に行くと、サバ缶とコロッケ1個しか食べ物が置いてありませんでした。

おまけに、電気が消灯され、ガスコンロすら使用できない状況……。

Kさんは、兄嫁に「兄の遺産があるはず。お母さんのために使ってくれていたら、こんなみじめな生活にはならないはずよ」と激怒。

すると、兄嫁は「だったら、あんた(Kさん)がみればいいでしょ。そもそも、娘が親をみるのが当たり前でしょ。あんたのお母さんをみるのもお金かかるのよ」と開き直りの一言。

母親は、兄嫁からほとんど食事が提供されず、体重が42キロから28キロと14キロも減っていたのです。

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