2児の母でありながら、現在までに2社起業。2000人以上の子どもを有名小学校合格に導いてきた実績を持つ、小学校受験専門オンラインサロン『コノユメ』主宰の大原英子さんに、「未来を切り開く力」を付けるための子育ての極意を教えていただく連載です。
今回は、いよいよ11月に本番を迎える小学校受験についてです。まだまだ“未知の世界”だと感じている方や、子どものためにベストな選択を模索したい方も多いであろう「幼児の受験」について、そもそもどういったものなのか教えていただきました。
共働き家庭でも小学校受験できる?
「私達のような普通の会社員で共働き家庭でも小学校受験をできますか」
私が主宰する幼児教室の面談の場でお父様から出た最初の一言です。お父様は中学校から私立、お母様は高校まで公立で大学受験を経験したご夫婦。

「子どもも自分たちと同じように公立小学校に進学するのが当たり前だと思っていて、小学校受験なんて全く考えていなかったんです。でも、職場の同僚の子どもが私立小学校に通っていて、農作業体験やディスカッションなどを学校で行うと聞いて、『小学校でそんなことやるんだ』とびっくりしたんです。話を聞いていたら、私立小学校受験にチャレンジするのもありかな、と気持ちが動いてきて。でも、自分たちは全く経験がないし、私立小学校には通わせたいという気持ちよりも、受験を乗り切れるかのほうが不安です。」
とのことでした。
このような質問は私が面談をする中でもとても多いものです。受験が身近ではなかった親世代にとって、「小学校受験は、代々私立小学校に子どもを通わせている一部の家庭がするもの」思っている方が多いようですが、少子化が進む中にあっても、小学校受験をする家庭の割合は年々増加しており、特に首都圏では大きく伸びています。
また、私立小学校自体の数も増えており、2013年4月に開校した慶應義塾横浜初等部や2019 年4 月に開校した東京農業大学稲花小学校、2022年4月に附属小学校が開校したばかりの東京都立立川国際中等教育学校などが人気校となっています。