「楽しいのは最初だけ。結婚生活につかれてる主婦から何度となく聞いた。もしかしたら私も楽しいのは今だけなの? ううん。そんなことぜったいない。私はこの人と結婚して一生幸せでいるんだ」
結婚式の日に誓った、主人公エリコの思いはどこへいったのか。

『人生最大の失敗』(野原広子著/オーバーラップ)は夫の一言をきっかけに離婚を決めたエリコの人生の選択と生きる姿を描いたコミックエッセイだ。50歳を目前に離婚した自由と孤独、後悔や希望をはらむ女性の人生後半戦の生き方が胸に迫る。

前編「結婚式で花嫁が言われた『楽しいのは最初の3年だけ』は呪いか、それとも真実か。」では幸せ絶頂の結婚式で叔母が投げかけた「楽しいのは最初の3年くらい」の言葉を「そんなこと絶対ない。この人と結婚して、一生幸せでいるんだ」と打ち消すエリコの力強い決意をお伝えした。

多いのは、結婚から5年以内の離婚

結婚して数年たつと、自分も相手も変わってしまうのだろうか。厚生労働省によれば、結婚から5年以内の離婚が最も多く、数字上でいえば結婚した組の3組に1組が離婚しているという。また「母子世帯になった時の末子の年齢」で一番多いのが0~2歳で、その割合は母子家庭全体の4割近くにもなる。

(c)野原広子『人生最大の失敗』/オーバーラップ
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出産を機に夫婦の関係が急に悪化する状態を「産後クライシス」という。2012年NHK番組内での造語が実態を伴って、数年のうちに広がった。
産後間もない女性たちは夫の何にいら立つのか。パートナーの夫は女性のそんな気持ちの変化に気づいているのだろうか。

第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞作『消えたママ友』の作者、野原広子の描き下ろし最新作『人生最大の失敗』より、無料試し読みと野原さんへのインタビューを併せて紹介する。