90歳以上で夫婦どちらも要介護にならずに済む確率はたった5%未満

長寿者は死者を羨むのだろうか?

歳をとれば要介護状態になる可能性が高まる

以下に述べるのは、憂鬱きわまりない話だが、誰にとっても大変重要なことだ。

歳をとれば、要介護状態になる可能性が高まる。では、そうなる確率は、どの程度だろうか? これについて正確に把握している人は、それほど多くない。

by Gettyimages

実は、データから計算すると、驚くべき結果になるのだ。

85歳以上90歳未満では、ある人が要介護支援になる確率はほぼ5割だ(この算出根拠は、後で詳しく示す)。だから、夫婦のどちらも要介護支援にならない確率は、0.5x0.5=0.25でしかない。つまり、この年齢層では、介護と無関係というのは少数派なのである。

90歳以上になると、もっと厳しくなる。要介護支援になる確率は、実に78.2%だ。つまり、要介護支援にならない確率は21.8%だ。だから、夫婦のどちらも要介護支援にならない確率は、その2乗である4.75%でしかない。

つまり、ほとんどの場合、夫婦のどちらかが要介護支援になると考えなければならない。

 

多くの人が、「歳をとったら要介護になる可能性がある」と漠然と考えているだろうが、その確率がこれほど高いとは考えていないのではないだろうか?

もちろん、死んでしまえば介護の必要もない。だから、上に述べたのは、正確にいうと、夫婦がそろって生きていることを前提にした場合のものだ(また、夫婦が同年齢と仮定してある)。

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