「これが最後の雑誌。これまでやり残したことをすべて出し切りたい」。そういう強い想いで料理家・栗原はるみさんが創刊したパーソナルマガジン『栗原はるみ』
2022年春に異例の20万部で刊行された創刊号は、読者から「待ってました!」「ずっとそばに置いておきたい」「栗原はるみの今がわかる」と大反響。
そして9月1日に、2号目が発売に。栗原さんのリアルなプライベートを知ることができると、反響を呼んでいます。

9月1日発売の『栗原はるみ』はまな板、京都ガイドブックの豪華付録付き!

今回は『栗原はるみ』1号より、「人生を変えたレシピ」をご紹介します。栗原さんの人生を広げてくれたという、塩クッキー。程よい甘さと絶妙な塩加減、ザクザクとした歯ごたえが美味しく、 コーヒーやお茶にはもちろん、ワインなどのおともにもぴったりです。

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「塩クッキーは私の人生を広げてくれたレシピ」

今回、私の数あるレシピの中で「人生を変えたレシピはなんだろう」と考えた時、いちばんに思い浮かんだのがこの塩クッキーでした。ふだん甘いものをあまり食べないのですが、この程よい甘さとちょっとした塩加減、ザクザクとした歯ごたえが大好きです。

(c)『栗原はるみ』2022年4月号/講談社

7年前に初めて作ってから今も、自分の好きな味に近づけたい、レシピを見てくれた方が私と同じ味を再現できるようにしたい、という思いで数えられないほど試作を続けています。作っている最中に生地がゆるくなった時、型で抜くには冷やしてかたくしないといけないとか、どの塩を使うのか? 厚さは? とこだわり出すときりがなくて。 極めたいと思ってもこれが本当に難しいんです。

もちろん家庭によってオーブンも違いますし、食感は言葉や映像だけでは伝えられないから、全く同じ味にはならないでしょう。たった一つのクッキーですが、それでもこだわった分だけ皆さんに伝わるから、と思って続けています。

そうやって作り続けていたら、3年前、縁があって、塩クッキーをハワイで販売することになりました。ハワイは私が大好きな場所なので定期的に行けるきっかけがあったらいいな、と思っていたから、本当にうれしかったです。ハワイ島の塩を使っていて、おかげさまでたくさんの方においしいと言ってもらえます。塩クッキーは私の人生を広げてくれたレシピです。