一刻も早く株式投資を知れば「ただ働いているだけの労働者」から脱出できる

これが「お金の増やし方」の正しい知識
奥野 一成, 朝倉 祐介 プロフィール

教育ほどかけたお金以上の効果があるものはない

奥野 そういった問題意識を持っているからこそ、冒頭の教材開発や、2014年度から京都大学で実施している寄附講義といった活動をしています。教育というのは、かけたお金以上の効果がものすごい広がりをもちます。変な長期投資をするよりも、世の中のためになりますよ。

朝倉 そうですね。国や公的機関が未来にむけてお金をかけることが教育以上に正当化されるものはありません。今、スタートアップの世界にどんどんお金を回すべきという機運が高まっています。スタートアップ・エコシステムの発展を掲げている身としては大変ありがたいし、社会にとってもプラスにもなると思います。

一方で、私は自分が関わっている業界の盛り上がりよりも日本が本当に成長することを願っていますし、スタートアップはその手段のひとつと捉えています。そういう意味では、国は教育にこそ投資すべきですし、早いうちから資本主義のルールや投資とはどういう行為なのかを学ぶことは大事だと思います。

(オンライン対談 構成/雨宮進)

◆奥野一成(おくの・かずしげ)
農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒業、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。著書に『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』『ビジネスエリートになるための 投資家の思考法』(いずれもダイヤモンド社)など。

◆朝倉祐介(あさくら・ゆうすけ)
シニフィアン株式会社共同代表。東京大学法学部卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニージャパンを経て大学在学中に設立した株式会社ネイキッドテクノロジー代表に就任。ミクシィ社への売却に伴い、同社に入社後、代表取締役兼CEOに就任。業績の回復を気に退任後、スタンフォード大学客員研究員等を経て現職。著書に『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』(講談社)など

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