好意的に受け入れられる材料
舞台が長崎(五島列島)と大阪というのも、批判を生みにくいのではないか。
「ちむどんどん」の場合、最大の舞台は沖縄。過去に「ちゅらさん」という人気作があり、その歴史や文化に思い入れのある人も多い土地だから、期待したイメージとのズレが許せなかったりもするのだろう。
その点、長崎は朝ドラでメインの舞台になったことがほとんどなく、新鮮かつ好意的に受け入れられるはずだ。ナレーションにも、長崎出身のさだまさしを起用。「カムカム~」での活躍も記憶に新しい。

「カムカム~」といえば、ジャニーズアイドルの松村北斗がヒロインの相手役として株を上げたが「舞いあがれ!」にも似たポジションでジャニーズの目黒蓮が登場する。ジャニーズは朝ドラファンの心をとらえやすいので、これも好材料だろう。
そして何より「ちむどんどん」のアンチには、東京制作より大阪制作の朝ドラを評価する人が目立つ。
というわけで「舞いあがれ!」の場合、たとえ今ひとつの出来だったとしても、過激なバッシングは起きず、アンチも「ちむどんどんよりはマシ」という反応で済ますことが予想されるのである。