「どうしてあんなんと結婚しちゃったんだろう」

「あー離婚したい」
「私どうしてあんなんと結婚しちゃったんだろう」

女友達と集まって夫の悪口大会を繰り広げる主人公のエリコ。多くの妻たちは夫に不満があっても、こうしたガス抜きをしながら「しかたなく」「なんとか」生活している。だがある晩エリコは、夫のとんでもない一言を聞いてしまう。

第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞作『消えたママ友』の作者、野原広子の描き下ろし最新作『人生最大の失敗』(野原広子著/オーバーラップ)は、夫の一言をきっかけに離婚を決めたエリコの人生の選択と生きる姿を描いたコミックエッセイだ。自由と孤独、後悔や希望をはらむ女性の人生後半戦の生き方が胸に迫り、SNSでも共感の声が満載だ。

『人生最大の失敗』の魅力を野原さんへのインタビューを併せて紹介する記事の第1回「結婚式で花嫁が言われた『楽しいのは最初の3年だけ』は呪いか、それとも真実か。」では、結婚式では嬉し泣きした夫が、たった数年のうちに「つかれた」「はらへった」しか言わなくなったエリコの結婚生活をお伝えした。

第2回ではエリコがまさに「なんで結婚しちゃったんだろう」と感じるようになったころのことを、離婚のデータとともにお届けする。

結婚への疑問を抱き始めたエリコが夫の驚くべき本音を知ったエピソードの無料試し読みと野原さんのコメントと共に、多くの人の心をつかんだ理由に迫る。

既婚女性の8人中7人が「離婚を考えたことがある」

2019年8~9月の「日経xwoman」読者アンケートによると、「離婚を考えたことがある」女性は69.4%、「離婚を考えて行動に移している」女性は11.3%、合わせて8割以上の妻が離婚を意識したことがあるという。反対に「離婚を考えたことはない」は12.8%と少数派。つまり女性8人集まれば、7人が一度は離婚を考えた、もしくは考えていることになる。
なぜこんなにも多くの女性が離婚したくなるのだろうか。

(c)野原広子『人生最大の失敗』
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2020年度の司法統計における女性の離婚原因ランキングは以下の通りである。

1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力を振るう
5位:異性関係

浮気、DV、モラハラ、そして金銭的な問題よりも多いのが、実は「性格の不一致」なのである。だが「性格の合わない」相手と結婚したのはなぜなのだろうか。
実は「性格の不一致」は多くの意味が含まれているという。生活するうちに相手のやることなすことが不愉快に感じられるようになる、そのうちに夫婦間に深い溝ができる、やがてそれが嫌悪感へと変わる、そして「一緒にいるのが苦痛」になる。このすべての段階が、「性格の不一致」に含まれるのだ。

「夫が家にいないとスッキリする」ようになったエリコは、この先どうなっていくのだろうか。