妻が離婚したくてもしない理由は

「テーブルをひっくり返して叫びたい『私の作ったものを食べるな…』」
「クシャミのとき手をあてない。何度いっても直さない」
「足音、うるさい。ドアの閉め方、うるさい。うしろ姿がムカツく」
「よく探しもしないで物の場所を聞く」

夫の衝撃的な一言を耳にし、あまりのことに呆然とする主人公エリコ。だがその後に押し寄せてきたのは、猛烈な怒りだった。

第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞作『消えたママ友』の作者、野原広子の描き下ろし最新作『人生最大の失敗』(オーバーラップ)は夫の一言をきっかけに離婚を決めたエリコの人生の選択と生きる姿を描いたコミックエッセイだ。自由と孤独、後悔や希望をはらむ女性の人生後半戦の生き方が胸に迫り、SNSでも「現実的な結婚あるあるがぎゅうと詰まってる」「ラストまで緊張感!」などと話題だ。

『人生最大の失敗』無料試し読みと野原さんへのインタビューをあわせて紹介する第2回。

結婚式では嬉し泣きしながら「幸せ」と言った夫が、たった数年のうちに「つかれた」「はらへった」しか口にしなくなり、エリコも「夫がいないとスッキリする」と思うようになっていた。それでも「なんとか」やっていこうと思うエリコだったが、夫の浮気を知り、さらに衝撃の発言を耳にしたところまでは前編「『どうしてあんなんと結婚しちゃったのか』妻が離婚したくなる最大の理由」でお伝えした。

2話後編では、「結婚が人生最大の失敗」と女性に語っているところを聞いてしまったあとのエリカの行動をお送りする。

離婚をしたいと思っても離婚しない人が半数

衝撃的な夫の言葉を聞いて離婚を決意したエリコ。だが娘を気遣い、夫への怒りを押し込め、エリコはその決断を先延ばしにする。
日経xwoman 読者アンケートによれば、結婚している人(477人)の69.4%が「離婚を考えたことがある」、11.3 %が「離婚を考えて行動に移している」という。だが実際に離婚をするのは、理論上その半分しかいない。なぜだろう。

(c)野原広子『人生最大の失敗』/オーバーラップ
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妻が離婚したくても離婚できない最大の理由、それは「離婚後の生活の不安」だという。法律情報サイト「LEGAL MALL」(ベリーベスト法律事務所より)によると、妻が離婚したくてもすぐに決断できない理由のランキングはこうだ。

1位 離婚後の生活が不安
2位 子どもに寂しい思いをさせたくない
3位 老後に寂しい思いをしたくない
4位 ブランクが長く働けるか不安
5位 世間体が気になる

こうした不安があっても、離婚したい気持ちが日に日に高まるエリコの生活はいかに。