提供:株式会社明治

「チョコレート大好き!」という人は多いことだろう。その原料がカカオであることは広く知られているが、実はチョコレートなどに使われているのはカカオ全体の約10%。残りは有効活用されていないのが実情だ。

ならばチョコレートだけでなく、様々な食べ方や栄養素としてカカオを楽しむことはできないものか? 株式会社明治は今年3月、「ひらけ、カカオ。」をテーマに掲げ、チョコ以外の食べ方を模索するなどカカオをサステナブルに利用していく挑戦を始めた。

その取り組みの一環のイベントとして、9月8日にZ世代を招いた「カカオ、ひらく。LAB」を開催。最大の目的は、これからの未来を切り拓く世代であるZ世代とともに、カカオの新しい食べ方や利用法を考えていくというもの。果たしてどのようなアイデアが生まれたのか、そして若い彼らはこのイベントから何を学び取ったのか、取材をおこなった。

Z世代ならではの斬新なアイデアが飛び交う

明治の社員たちと共にZ世代の若者たちがメモをとりながら話し合う。

今回のイベントに招かれたのは、大学生、社会人など様々なバックグラウンドを持つ20代前半の若者たち。まずは株式会社明治・カカオマーケティング部CXSグループ長の木原純さんから、カカオ生産の現状に関する説明がおこなわれた。

カカオの多くはアフリカと中南米で生産されているが、生産農家の栽培知識不足や、カカオ豆以外の多くの部分が活用されていないことなど、課題は多いという。そこで「これらの問題をどうしたらサステナブルな形で解決できるか」を考えるべく、ワークショップを開催。参加者を5つのグループに分け、明治の社員と共に、様々な気付きやアイデアを出し合い話し合ってもらった。

その結果、それぞれのグループがたどり着いた“サステナブルな提案”は以下の通り。どれも、流行や時代の変化に敏感で、柔軟性のあるZ世代ならではの斬新なものばかりであった。

初めは緊張していた参加者たちも、意見を交わすうちに和やかな雰囲気に。

グループA
「目指せ、カカオドリーム」
ストローなどの製品、バイオエタノールといった輸送燃料、プロテインといった栄養素など、カカオで衣食住全てを賄うことを目指す。

グループB
「カカオ石けん」
食品以外のカカオの可能性を模索。石けんなら地球に優しいし、赤ちゃんからお年寄りまで全ての世代が利用可能。

グループC
「こうかん日記」
消費者と生産者がつながることをテーマに、「#I love cacao」アカウントを作り、チョコを買ったり食べたりしている姿を投稿。生産者にも様々な姿を投稿してもらい、お互いをより身近に感じることを目指す。

グループD
「カカオで始まりカカオで終わる毎日」
バナナの木の隣でカカオを育てることで、朝のスムージーから夜のカクテルまで生産できる。カカオかバナナどちらかが不作でも、どちらかで補えるメリットも。生産者、消費者、メーカーの三方よしのアイデア。

グループF
「子どもの毎日に新しいカカオの使い方を取り入れる」
給食、スポーツドリンク、カカオブレッド、ランドセルのレザーなど、カカオを子どもの毎日の暮らしに取り入れることで、持続化を目指す。

若者たちは今日のイベントをどのように“自分ゴト”化したのか?

ワークショップの様子。会話の中で浮かんだアイデアは即座にメモに残し、意見をまとめていく。

各グループそれぞれ、Z世代ならではの斬新なアイデアを多数提案してくれた参加者たち。どのような思いから今回のイベントに参加したのか、またワークショップを終えてどのような感想を持ったのか? 参加者を代表して2人の大学生に話を伺った。

お話を伺った方
・平田夏美さん(21)
・岡本朝花さん(21)
ともに京都芸術大学マンガ学科に通う。大学で学ぶ傍ら、数々の漫画賞に作品を投稿し、賞も受賞している。

――今回のイベントに参加したきっかけは何だったのでしょう?

平田 もともと、絵本漫画で子供にサステナブルを分かりやすく伝える、という明治さんのプロジェクトに参加していて。その関係で、今回のイベントに参加してみないかと声をかけていただきました。それで友人の岡本さんも、日頃からこういった環境問題に関心を持っているようだったので一緒に参加しないかと声をかけたんです。

岡本 すごく学びたいことだったので、「是非!」と即答しました。

――ワークショップに参加してみて、どのような感想を抱きましたか?

平田 私のいたグループは生産者と消費者がつながることをテーマに話し合いました。どうしたらお互いの思いが伝わるのか、それによってお互いがどう良い方向に変わっていけるのか……。実際に考えてみると、言葉も文化も違うことで、伝え方も伝わり方も全く違う。答えを見つけるのは大変だけど、だからこそいろんな人といろんな視点で見て議論していくことが大切なんだなと感じました。

岡本 普段は芸大以外の人とあまり触れる機会がなかったので、様々なバックグラウンドの人と議論できて、刺激的だったし見聞も広まりました。最初は自分の意見を言うことに自信がなかったんですけど、みんなが「いいね」といっぱい言ってくれて。その積み重ねで最終的にアイデアもまとまったので、結果を出すこともだけど、意見を出すことの楽しさも感じた体験でした。

ワークショップでの体験をもとに、「今から始めたいサステナブルな挑戦」について思いを画用紙に書いてもらった(左から岡本朝花さん、平田夏美さん)。

――今回のイベントに参加してみて、明治の「ひらけ、カカオ。」の取り組みの1つとしていろんな世代の意見を取り入れようとする姿勢をどのように感じましたか?

平田 今って個人主義になりがちだけど、男女、そして国を問わず意見を取り入れて一つにまとめるというのは、ものすごくつながりを生むことだな、と思いました。私が普段取り組んでいる漫画制作はどうしても一人の作業になりがちなので、みんなでやる作業っていいなと思いましたね。あと、環境破壊など社会問題を描いた作品も実は多いと思うんです。たとえばスタジオジブリの『もののけ姫』など……。そういう意味でも、もっと社会問題について学び、作品作りに落とし込んでいきたいとあらためて思えたイベントでした。

岡本 ずっとSDGsには関心があったんですけど、じゃあ自分がどうしたらいいか、ということが分からずにいたんです。でも今回、カカオを通していろいろ話を聞いたり、皆で解決法を話し合ったりしていくうちに、少しヒントをもらえました。というのも、私は漫画学科に在籍していて絵を描くことができるので、そのスキルを生かしてできることがあるな、と。まだまだSDGsに関心が低い人にも、絵を通してなら伝わりやすいかもと思い、そういう漫画も描いてみたいなという思いが生まれてきました。

Z世代から生まれた意見をどう広げていくか?

株式会社明治・カカオマーケティング部CXSグループ長の木原純さんによるプレゼンテーションの様子。

参加者たちは、様々なカカオの利用法のアイデアを提案してくれただけでなく、これからどのように“自分ゴト”として取り組んでいくか、といったことまで考える事が出来たよう。それこそが、今回明治がZ世代に特化してイベントを開催した理由だった。

「今回は『カカオ、ひらく。LAB』イベントの第一弾として、未来を切り拓く若者たちだからこそ思いつく、カカオの価値や可能性を探りたいという思いがありました。今後はまた、違う環境、立場にいるあらゆる世代の人たちの意見を取り入れていく予定です」(明治・木原純さん)

Z世代からだけでも、これだけ豊富なアイデアが生まれた。世代や立場が違えば、またさらに多くのアイデアが生まれることだろう。まさにカカオの可能性は無限であり、人とのつながりがもたらす可能性も無限大だということを感じさせてくれたイベントであった。

この記事を読むみなさんも、ぜひチョコレート1つをきっかけに、身のまわりの人と会話をしてみてほしい。「おいしいね」の一言から笑顔が、そして気づきが生まれ、良い循環が広がっていくはずだ。

会場内には、明治のこれまで行ってきた取り組みや開発から生まれたものなどを展示したスペースも。
パッケージがリニューアルされた「明治 ザ・チョコレート」。

<明治 ザ・チョコレート>
明治は16年前より「メイジ・カカオ・サポート」という取り組みも実施。カカオに関わるすべての人を笑顔にするという“サステナブルな循環”を目指し、海外のカカオ農家へ様々なサポートをおこなっている。そこから生まれた「明治サステナブルカカオ豆」の中でも、発酵や選定など様々な基準をクリアした厳選のカカオ豆を用いているのが「明治 ザ・チョコレート」。このたび産地毎のカカオの香味が最大限際立つ設計とパッケージがリニューアルされ、新たな美味しさを届けてくれます!

「ひらけ、カカオ。」とは
明治が2022年3月に発表した“フルーツ”としてのカカオの可能性をひとつずつ開いていくプロジェクト。カカオの実の殻、果肉、カカオ豆の皮に至るまで、活用しきれていなかったカカオ全ての活用に着目し、サステナブルカカオの新しい価値を提案。また、栄養面でも無限の可能性があるカカオをもう一度見つめ直し、その潜在力を引き出していきます。さらに、カカオ生産農家や国内外様々なパートナーと連携を図りながら、チョコレートに留まらない、新しいカカオの価値観創造とサステナブルな社会づくりに挑戦します。


【お問い合わせ】
株式会社明治

Text:Naoko Yamamoto Photo:Tatsuya Hamamura