やっぱりカトパンはすげぇ…!一緒に仕事をしてみてわかった、「スーパー綾子」の知られざる仰天エピソード
フリーアナウンサーの加藤綾子アナウンサー(37歳)が、9月をもってフジテレビの報道番組『Live News イット!』を卒業する。今後のさらなる活躍が楽しみな彼女の「知られざる魅力」を、放送作家の山田美保子が明かす。
CAとしても完璧⁉
アナウンス試験を受けていた学生時代から、そのポテンシャルの高さと華やかなルックス、そして、複数の局の最終面接へと進んだことから「スーパー綾子」と呼ばれていたのが加藤綾子アナウンサー。
実際、日本テレビにもTBSにも受かり、フジテレビを選択し、椿原慶子アナや榎並大二郎アナと共に入社したのは2008年4月のことだった。
同年10月には、チノパン(千野志麻)、アヤパン(高島彩)、ショーパン(生野陽子アナ)に続く4代目“パン”アナウンサーとなり、『カトパン』がスタート。翌2009年10月には『ホンマでっか⁉TV』で明石家さんまの隣に立ち、2012年4月からは『めざましテレビ』のメインキャスターを務めた。
筆者が放送作家としてカトパンと最初に仕事をしたのは、2012年4月~2013年10月まで進行役をしてもらっていた『超潜入!リアルスコープハイパー』だった。先代の中村仁美アナからのバトンタッチ。
まずは、コンパニオンのようなコスプレ風衣装が長身でスタイル抜群のカトパンにはよく似合っていた。「つくづく座持ちのいい女」とは男性放送作家のカトパン評。
見た目のみならず、上地雄輔や関根麻里、ビビる大木といったバラエティタレントの個性を引き出し、回していくのが抜群にうまかったし、あるときからロケにも出てもらったら、これがどこに行かせても100点満点か、それ以上の好成績を残して帰ってきたものである。

もっとも憶えているのは、某航空会社のCAさんのトレーニングにカトパンが参加したとき。教育係のベテランCAから、ちょっとコツを教えてもらっただけで、乗客(トレーニングのために別のCAが担当)に食事や飲み物、毛布などをサービスしたり、トラブルを対処したりが完璧にできてしまうのだ。
なかでもベテランCAが「完璧です!」と絶賛したのは、男性の乗客から連絡先を聞かれた際の受け答えである。
座席の横に跪き、乗客の目を見ながら、ゆっくりしたペースで、「NO」を伝えたカトパン。相手のプライドを傷つるわけでもなく、「そういうルールなので」といった“お堅い”文言で断るわけでもなく、終始、誠意ある態度で接した結果、乗客役のほうが根負けしたのだ。その模様を見ていた新米CAたちから拍手が起きたほどである。
もう一つ憶えているのは、タレントの財布の中身をチェックするという人気企画。カトパンは、タレントの楽屋を訪問し、出演交渉し、企画内容を伝え、テーブル上に現金やレシート、クレジットカード、ポイントカードに至るまで公開してもらう役割を担っていた。