象印、コメダ珈琲店、バンダイナムコ、資生堂…「推し色」のカラーマーケティングが圧倒的支持を集める理由

「推し活」「推し色」がブームに

2021年の流行語大賞にノミネートされた「推し活」という言葉をご存知でしょうか? 「推し活」の「推し」とは、アイドルやアニメのキャラクターなどの中で、自分にとってイチオシの人のことを指します。ライブやイベントに参加したり、グッズを購入したり、周囲の人に推しの魅力を語ったり、推しに対して情熱を注ぐ活動のことを「推し活」と呼びます。

 

ジャニーズなど男性アイドルグループのファンの間では、「担当(グループやメンバーを担当して応援する)」という言葉も使われていますが、「推し」の対象はアイドルやキャラクターなどジャンルが幅広く、比較的ライトなファンに対しても使われます。こだわりの強さを示す「オタク」は、ジャニオタ(ジャニーズのオタク)、アニオタ(アニメのオタク)など、多様化するにつれてポジティブなニュアンスになり、「推し活」はカジュアルに楽しむものになってきているようです。

「推し色」とは、アイドルのグループカラーやメンバーカラー、キャラクターのイメージカラーなどを指します。ペンライトやうちわ、ライブで着用するファッションなどに「推し色」を取り入れるのが一般的ですが、日常生活に「推し色」を取り入れて楽しむ人もいらっしゃるようです。

最近、Twitter上の交流をきっかけに、象印マホービンのステンレスマグに、新色ライラックパープルが加わったことがニュースになったのをご存知でしょうか?

King&Princeの岸優太さん(メンバーカラーは紫)のファンが、「象印のボトルにパープルがあったら即決なのに…」と投稿したのがきっかけで、それから1年8カ月後、象印マホービンの公式アカウントから岸優太さんのファンに、「この度、シームレスせんに新しいカラーバリエーションが仲間入りしました」と連絡があり、11万以上のいいねがつきました。この一件がニュースになり、象印マホービンのブランドイメージは向上したのではないでしょうか。

象印マホービン株式会社HPより

パープル系は流行色として注目されることが増えています。たとえば、色見本帳で知られるパントンは、2022年のベリーペリ(創造性を刺激する藤色)、2018年のウルトラバイオレット(ドラマティックで思慮深いスミレ色)、2014年のラディアントオーキッド(エキゾチックな蘭の色)というように、4年くらいの周期でパープル系の流行色を提案しています。ラベンダー、ライラック、モーブなど、日常的にパープル系の色名を見聞きする機会も増えているのではないでしょうか。

関連記事