母の葬式の後の夫の一言が許せない

「ごめんね、母さん」
「私をひとりで育ててくれた母さん。もっと長生きしてくれると思ってた」

母さんを亡くしたお葬式の後。涙をこらえるエリコの横で夫が放った一言は、離婚した後もエリコをムカムカさせる。

(c)野原広子『人生最大の失敗』/オーバーラップ

第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞作『消えたママ友』の作者、野原広子の描き下ろし最新作『人生最大の失敗』(オーバーラップ)は、夫の一言をきっかけに離婚を決めたエリコの人生の選択と生きる姿を描いたコミックエッセイだ。50歳を目前に離婚した、自由と孤独、後悔や希望をはらむ女性の人生後半戦の生き方が胸に迫る。SNSでも「現実的な結婚あるあるがぎゅうと詰まってる」「ラストまで緊張感!」「力作&名作。なんども読み返すと思う」などと驚愕の声が集まっている。

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結婚式では嬉し泣きしたほど「幸せ」と言った夫が、たった数年のうちに「つかれた」「はらへった」しか口にしなくなった。一方のエリコも「夫がいないとスッキリする」ようになる。そんなとき夫が浮気相手の女性に「人生最大の失敗は結婚だよ」と話しているのを聞いたエリコは離婚を決意し、娘・奈々の成人を待って結婚生活23年に終止符を打つ。これまで3話に渡り、そんな二人のエピソードをお伝えした。

第4回では、「離婚後」のエリコにクローズアップ。前編「『人生最大の失敗は結婚』の夫を捨てた妻が書いた『離婚したらやりたい10のこと』」では離婚したエリコが何をやりたかったのかを書いた「離婚したらやりたい10のこと」を見返して思うことについてお伝えした。後編では、リストの中に出てきた「親孝行」の言葉を前に、今でも許せない夫のひと言が放たれたときのエピソードをお届けする。

野原広子さんのコメントと、無料マンガ試し読みとともにお楽しみいただきたい。

「相手の親を悪く言う」は離婚の原因に

裁判所の統計資料・司法統計2016年度版によると、離婚の理由・原因のランキングで「家族親族と折り合いが悪い」は男女ともに9位だ。
同居していなくても、エリコのように「いない場」で親を軽く扱う発言に深く傷つけられるケースもある。
それでも23年間の結婚生活に区切りをつけ、人生を謳歌しようとするエリコ。「離婚したらやりたいこと」は実現できるのだろうか。