2022.09.21

「カレーが出来上がってから、ようやくご飯を炊き始める」アスペルガー妻の料理手順に言葉を失う…追い詰められた30代夫のまさかの“突破口”

仁科 友里 プロフィール

家事ができない妻…

一般的に女性同士のつきあいというのは“暗黙の了解”や“気遣い”を必要とする。同性に「太ったね!」というのは基本的にはNGだが、関係性やタイミングによっては言ってもよいなど、かなり微妙な匙加減を必要とする。発達障害でない人でも、悩んだことがない人はいないというくらい複雑な関係だ。アスペルガー症候群の特性が裏目に出ると「仲間外れにされてしまう」「友達が誰もいない」ということが起きる可能性はある。

上述したとおり、アスペルガー症候群の女性はマルチタスクが苦手なので、結婚した場合、家事と育児をスムーズにこなせないことで、夫との関係性が悪化することもある。さらに出産すると、ママ友など子ども関係の人と交際する必要があるが、ママ友とはつかず離れずのかなり高度な交友術が必要とされる。アスペルガー症候群の女性にとっては、かなりの難所だろう

 

大輔さんの妻も、家事ができなかった。

「私は大学に入ってから親元を離れていますから、なんでもできますし、たぶんフツウの女性より得意だと思います。妻はずっと実家なので、できないんだろうなぁとは思っていましたが、想像を超えていましたね。

料理については、とにかくレシピ通りでなければ作れず、材料が足りないと、例え他の材料で代替ができてもその品はもう作らない!となります。また、焦げるのが怖い、沸騰させるのが嫌ということで弱火でしか調理せず、生煮えの夕飯を食べさせられたこともあります。

料理をするときに順序立てすることをせず、自分が作りたいものから、一品一品集中して作っていくんです。たとえばカレーとサラダを作るとき、私ならお米を研ぎ水につけ、その間に野菜や肉を切ります。それらを炒めて火が通ったら、炊飯器のスイッチを入れます。それで、煮込んでいる間にサラダを作ると言う手順で行いますが、彼女はカレーが全部出来てはじめて、炊飯器のスイッチを入れるんです。夕飯までに4時間なんてこともありました。

また、調理の合間に片付けができないため、使った食器・器具・調味料類が散乱した状態になります。片付けは何も言わずに私が並行してできるので良いのですが、そのほかはこちらから『こうしたらいいんじゃないかな』と言おうものなら、『私の考えがあるから指図しないで!』となるので、結局言えずにモヤモヤしながら完成を待つことになります。

洗濯をしている最中に掃除機をかけられない(洗濯機をずっと見ている)など、これは料理だけの問題ではないと思って、紙に作業工程の図を書いてみたんです。そうすれば、さっとできるんです。平日の食事はメニューと作業工程表を渡して作ってもらって、週末は私が作るか、外食していました」

SPONSORED