2022.09.21

「カレーが出来上がってから、ようやくご飯を炊き始める」アスペルガー妻の料理手順に言葉を失う…追い詰められた30代夫のまさかの“突破口”

仁科 友里 プロフィール

突破口を見つけたのは……

仕事と家事。大輔さんの体調は、限界近くに達していた。

「体調がいい時は、ほぼありません。一年中ずっと風邪をひいています。何もしたくない、動きたくないです。同僚にも大丈夫かと言われることはあります」

突破口を見つけ出したのは、大学病院に勤務する大輔さんの義姉だった。

「私は看護師なので同僚や医師に聞いてみたら、アスペルガー症候群なんじゃないかって教えてくれる人がいて。私が無理やり妹をつれて行き、診断がつきました。

既婚でお子さんもいる某科の女性准教授が『私はアスペルガー症候群なので、迷惑をかけるかもしれないけどよろしくね』と言っていたと聞きました。どうやって家庭を回しているのか、同僚を間に入れて聞いてもらったら『私は生んだだけ、あとは仕事』と言っていたそうです。

つまり、仕事以外の家事育児は外注しているんですよ。さすがにそれは無理ですが、参考になりました。妹は仕事ならできるわけですから、小さな調剤薬局でフルタイムで仕事をしてもらい、そのお金で家事を外注しています。足りない分は、私と実家の母でまわしています」

 

とりあえず、深夜帰宅後の山のような家事からは解放された大輔さんだが、だからといって問題がすべて解決したわけではない。

「子どもに悪いなと思うことはありますよ。私の親が娘の誕生日に洋服を送ってきて、娘が『ママ、見て見て~』といっても、妻はスマホから顔を上げることすらしません。娘に興味がないんですよね。もし離婚をしたら、私が親権を取りたい。でも、激務な上に実家が遠方で助けてくれる人もいないので、それは無理なのかもしれません。でも、この生活を我慢するのも限界があって…」

大輔さんが机の引き出しをあけ、離婚届を見つめる回数は増える一方だ。

次回『アスペルガー症候群の異性との結婚…日本では女性のほうが男性よりも、圧倒的に「カサンドラ」化しやすいワケ』に続く。

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