2022.09.21

アスペルガー症候群の異性との結婚…日本では女性のほうが男性よりも、圧倒的に「カサンドラ」化しやすいワケ

なぜ女性のほうがカサンドラ化しやすいのか

妻がアスペルガー症候群とは知らずに結婚した大輔さん(30代仮名)。

アスペルガー症候群の特性ゆえに妻が家事や育児がこなせないことがわかり、肉体的・精神的に追い込まれて「カサンドラな夫」と化したことは前回お伝えした。

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発達障害に関する臨床経験が豊富な医師・宮尾益知氏は「女性のための発達障害の基礎知識 学校や会社に行けなくなる前に知っておきたい14章」(河出書房新書)内で、男性が発達障害の女性と結婚しても、夫がカサンドラ化することは少ないと述べている。

その理由について、宮尾氏は「日本の男性は、結婚すると家計を支える責任を強く意識することもあって、家庭よりも仕事にかける比重が高まる傾向にあります。そのため、仕事に支障が及ばないかぎり、夫婦のコミュニケーションがスムーズでなくても、部屋が少々散らかっていても、さほど問題視しない場合があります」と解説している。男性は仕事のことばかり考えているので、夫婦がすれちがっていることにすら気づかず、それが結果として夫のカサンドラ化を防いでいるということだろう。

 

しかし、今回「カサンドラな夫」を取材して、女性のほうがカサンドラ化しやすいのは、ジェンダーの問題が絡んでいると思うに至った。

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