ジャーナリストのなかのかおりさんが「中学受験する家庭に体験を伝え、応援したい」と「#中学受験のバトン」活動で情報を発信している方たちのインタビューを紹介する第1回。まずはバトン活動を提唱した父親・レモンさんにお話を伺っている。前編では、長女が第1志望の桜蔭中はじめ、浦和明の星、豊島岡と全校に合格した経緯を伺った。後編では、姉の数年後、同じくサピックスに入塾して中学受験に挑んだ長男の体験についてお伝えする。

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「桜蔭・浦和明の星・豊島岡」全合格の姉を持った弟

順風満帆に見える、レモン家の中学受験物語だが、実は長男の受験には波乱があったそうだ。桜蔭に合格した長女と同じく、サピックスに入塾した長男。成績は、中から上の位置にいた。
 
「長女とはやり方を変えて、より親が関わりました。声をかけないと自分からはやらないタイプで、勉強習慣をつけるために、ママがそばにつくところからでした。
志望校は、本人の意思で決めました。付属か進学校か、男子校か共学なのか、いろいろと見に行って絞り込んでいきました。
 
チャレンジ校は、偏差値的には高かったのですが、塾の先生と相談して、素質はあるから、目指していこうと。結果として、なかなか成績が伸びなくて……。6年生のサピックスの特訓に参加し、別の大手塾の志望校別特訓にも参加。合格ギリギリまで持ち上げられたものの、合格はなりませんでした」

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