刊行書籍情報
青年期の心
精神医学からみた若者
子どもからおとなへの過渡期……友達に囲まれ明るく過ごすこともあれば、自己を見失い、深刻な悩みの淵におちこむケースもある。親―子、自―他、愛―性……多様な課題をはらむ現代の青年の内実を、心理・病理の面から考察。高学歴化や管理社会化がすすんだにもかかわらず、若者たちはきわめておとなしく扱いやすくなったように見える。青年たちはもはや、こうした状況に異議申し立てをしようとはしない。かれらは、あまり早くおとなになろうとはせず、むしろ長くなったモラトリアムを楽しんでいるようにも見える。こうした変化にたいして、〈青年の幼児化〉という指摘がなされている。しかし、重要な点は、社会のしくみに若者のパーソナリティが適合してきた結果と見ることができる。――<本書より>
定価814円(税込)
ISBN9784061490833
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