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「正しい戦争」は本当にあるのか

時事問題 思考法

「正しい戦争」は本当にあるのか

藤原 帰一 プロフィール

「ぼくは抽象論が嫌いなんです」ーーそう宣言して、「戦争と平和」を論じた名著を、新書版として再刊。経済のグローバル化が進み、世界中のサプライチェーンがつながったことで、国家間の大規模な戦争が「不合理なものになった」と思われていたいま、なぜロシアは侵略を開始したのか。独裁的な指導者ひとりの個性や、権力への渇望だけでは説明できない戦争の深層を、日本最上の知性が洞察する。その磨き抜かれた言葉は、読む者を突き刺し、認識を一変させる力に満ちている。「〈力〉から〈民族〉へ、〈民族〉から〈デモクラシー〉へという流れが、まさに新しい対立を作っている」「政治でも経済でも、お金持ちのグローバリズム、貧乏人のナショナリズム」「東西の緊張が高まるとヨーロッパは戦場になる」「米ソが同じ側にいるってことは、地域紛争に大兵力を駆使できるってことです」「核は使えない兵器ではなく、大規模な兵器に過ぎません」「冷戦が終わったことじゃなくて、こういう終わり方をしたことがあとあと尾を引いた」「小規模で短期の戦争を伴うと、戦争という行動は合理的なんだというふうに考えられちゃう」「自由主義っていうのはヘタをすれば戦争抑制どころか、これまで以上に強い軍隊を生み出した」「自分たちが侵略されてもいないときの軍事行動は、単純に侵略戦争以外のなにものでもない」「平和はお題目じゃない。必要なのは祈る平和じゃなくて、作る平和です」

定価990円(税込)

ISBN9784065285763

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