国民生活センターも注意喚起するが被害者が続出...専門家が明かす《オンライン占い》の「善良な占い師」の「見分け方」
恋愛、家族の問題、仕事に将来の暮らしなど、悩みや不安があるとき、ついつい頼ってしまいがちな占い。最近では時間構わず、どこにいても手軽に占いができる電話やオンラインツールを利用した鑑定サービスが人気だという。しかし、悪質な占い師やサービスにハマってしまうと、思いもよらぬ金額を請求されることもある。
前半記事「国民生活センターも注意を喚起...「引きこもりの無職長男(30代)」の相談で「オンライン占い」に100万円以上使った60代女性が見た「地獄」」に引き続き、悪質な手口について紹介する。
結果が聞きたくて課金を繰り返す
占いにハマる人は少なくない。
復縁や片思い、不倫といった複雑な恋愛に関する悩み事に関する相談が占いの大半を占めているという。ほかにも家族や子どもの問題、仕事など多岐にわたり、中には数十万、数百万円をつぎ込んでしまった事例は後を絶たない。
「恋愛や仕事、人間関係などに悩んで占いにハマり、依存的になってしまう人はこれまでも問題になってきました。さらに、オンラインでいつでもどこでも簡単に占いができるサービスによって拍車がかかっています」(スピリチュアル事情に詳しいライターの当山みどりさん)
国民生活センターなども注意を呼び掛けている。当山さんがその手口を語る。
「チャットや電話占いなどで例えば『1分330円から』という金額を設定しているところがあります。電話はまだしも、文字のやり取りなんて10分で何往復もできません。相談内容を伝えるだけでも数分かかる。占いをして鑑定結果が出るころには残り時間はわずか。その鑑定結果だって時間をかけた割にたった数行しか送られてこない場合もあるんです」
相談者は当然、もっと深く聞きたい、具体的な答えが聞きたいという心情になる。そうなると、さらに課金をしてしまうのだ。