以前、当メディアに〈結局、「築古マンション」購入はオススメなのか? 不安視する声が多い「3つのデメリット」を不動産のプロが解説〉〈新築は手が届かない人も多いから…不動産のプロが「築古マンションもアリ」だと思う人の条件〉という記事を寄稿した北山龍之介さん(MIRAI株式会社 不動産コンサルタント*肩書は取材時)。自身も4年前に築40年の旧耐震マンションを購入し、今でも住んでいるという。
記事の中で「築年が古いマンションだからよいということはない。しかし値段の安さを考えると十分検討に値する」と記した北山さんが、実際に「築古マンション」に住んでみての感想は……? よかった点・悪かった点について伺ってみた。
旧耐震のリノベマンションを買った理由
ーーまず、なぜ築古のリノベーションマンションを選んだのでしょうか?
一番の理由は「安くて綺麗だから」です。
私が買ったマンションは、見た目は築古の大型マンションという雰囲気の物件。
生まれも育ちも団地育ちの私としては、実家の10倍は綺麗という印象に加え、長年不動産業界で働く経験から管理状況がとてもよいと感じました。
その上、室内のリノベーションのクオリティが非常に高く、価格も手頃なため「買いだ」とすぐに購入申込をしました。
これがそのマンションです。
2800万円の3LDKで、新宿や渋谷まで25~30分。築浅の物件を買おうとすると、この広さでは倍以上の価格になります。コストパフォーマンスが非常によかったです。